新戸の臨済宗寺院・常福寺(原和彦住職)で3日、「常福寺ライブ-be-死を想え メメントモリ」が行われた。
講演会には、大谷観音堂庵主の小林義功氏、多摩美術大学名誉教授の萩原朔美氏、女優の原田美枝子氏が登壇。原田さんが、がんで亡くなった俳優の松田優作さんとの思い出を振り返り、死に直面した際のエピソードなどを語ると、来場者は静かに耳を傾けていた。
三氏の講演の後は原住職を交えたパネルディスカッションが行われた。出席者は昨年、新型コロナの影響で急きょ中止になった際と同じメンバーが集まり、1年待って開催できたことに喜びを表した。また、それぞれ「生と死」への想いを語りながら、新型コロナが蔓延した一年を振り返った。原住職は「コロナに負けず、最後まで生きよう」などと呼びかけ、会場は笑顔に包まれる場面もあった。