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相模女子大ボラ委員会 大船渡から礼状届く 手作り紙芝居に感謝

教育

公開:2021年7月8日

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保育園などから届いたお礼状を手に笑顔を見せる相模女子大ボランティア委員会の新田さん(左)と河合さん(右)
保育園などから届いたお礼状を手に笑顔を見せる相模女子大ボランティア委員会の新田さん(左)と河合さん(右)

 東日本大震災発生以降から交流を深めてきた岩手県大船渡市に、同市の市花「椿」を題材に手作りした紙芝居を寄贈した「相模女子大学復興支援学生ボランティア委員会」に対して、大船渡市長や受け取った保育園などからお礼状が届けられた。震災からすでに10年。同委員会の河合由菜委員長は「未だにつながっていることが実感できて感動した」と話している。

 寄贈した紙芝居は、「おおふなトンたんじょうものがたり」。大船渡市の公式マスコットキャラクター『おおふなトン』が、どのように誕生したかを分かりやすく伝えるものだ。2016年に、当時の委員会メンバーが制作。大船渡市を訪れた際に、保育園などでの読み聞かせに活用してきたが、これまでは手描きの原本1部しかなかった。

 そこで交流10年を契機に、株式会社日相印刷の協力を得て製本化に着手。今年3月に完成した際には、大船渡市の戸田公明市長とオンラインを繋いで贈呈式も行った。

 その後、過去に訪問した保育園や図書館、市などに紙芝居20部を寄贈したところ、市長をはじめ園児などから、お礼状や実際に読み聞かせを行った時の写真などが相次いで届けられた。

 「お礼がもらえるとは思ってもいなかったので、感動しました」と河合委員長。副委員長の新田彩乃さんも「使ってもらえて素直に嬉しい。活動を継続してきてくれた先輩たちのおかげだと思う」と話している。

 昨年から続くコロナ禍で、20年2月を最後に大船渡市を訪問することができていない同委員会。手紙などで現地の人とやり取りは続けているが、「行きたい思いはすごく強い」と2人は声を揃える。現在は10年間の委員会活動をまとめた記念誌の制作に取り組みながら、震災の惨状や被災した人の話などを幼稚部の園児らに伝える活動を企画している。その際には紙芝居も活用していくつもりだ。また秋以降には、大船渡市の高校生ら同世代の若者との交流も模索している。

 しかし、コロナの影響で対面の説明会が行えず、1年生が1人もいないという課題も同委員会は抱えている。「先輩から繋がれてきた思いを途切れさせたくない。活動の周知にも力を入れていきたい」と河合委員長は話している。
 

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