第70回神奈川県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の小学生部門が、7月29日に相模女子大学グリーンホールで2年ぶりに開催され、谷口台小学校吹奏楽団が最高賞となる朝日新聞社賞を受賞。9月12日に栃木県宇都宮市で行われる東関東吹奏楽コンクールへの出場権を手にした。
同コンクールには横浜、川崎、相模原市から2校ずつ6校が参加した。楽団員数80人を数える谷口台小からは、56人が演奏に参加。スミス作曲の「呪文」をリズミカルに演奏し、会場から大きな拍手を浴びた。審査の結果、川崎市立南野川小、同千代ケ丘小、横浜市立上末吉小とならび金賞に輝き、最高賞である朝日新聞社賞も一昨年に続き受賞した。
今回、初めて指揮を担当した渡辺恵教諭は「3週間前は不安しかなかった」と振り返る。昨年はコロナ禍により大会が軒並み中止に。新団員の入団も、夏過ぎまでずれこんだ。本来ならコンクール等は、目標の一つであり、大きく成長できる機会。それが無くなり、「モチベーションの保ち方や雰囲気づくりなどに難しさを感じる一年だった」と渡辺教諭は話す。
今大会に向けても、なかなか納得のいく演奏ができず、直前まで試行錯誤を繰り返した。合奏した音源を録音して全員に聴かせ、客観的に自分たちの課題と向き合わせた。また、6年生中心のミーティングを開いたり、外部の指導者の声などにも耳を傾け、危機感を持たせたという。実際に団長の金子颯太さん(6年)も「自分たちでもまずいなという意識はあった。そこから細かい指導をいただき、軌道修正ができたことが結果につながった」と話す。
同団が掲げるスローガンは「最響(さいきょう)」。音楽に興味のない人の心も動かすことができるよう、最高の音を響かせたいー、そんな思いが込められている。
31校が出場する東関東大会から、上位大会である東日本大会に進めるのはわずか2校。谷口台小はこれまで進めた記録がない。「伸びしろはまだある。初の東日本出場をめざしたい」と渡辺教諭は意気込んでいる。
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