公益社団法人神奈川県薬剤師会の会長に就任した 小川 護さん 東林間在住 62歳
「地域医療の一翼に」
○…薬局を取り巻く環境の変化に加え、新型コロナウイルス感染症など新たな課題が発生する中、相模原市出身として初めて県薬剤師会の会長に就任した。約4200人の会員を束ねる重責にも「会が築き上げてきた実績を礎に、覚悟と責任を持って使命を全うしたい」と、まい進する。同会が創設した地域に根ざす薬局と薬剤師の職能向上を目的とする「くすりと健康相談薬局」の認定拡大、薬剤師研修事業、2つの柱を据え、事業に取り組んで行く。
○…「人から尊敬される仕事に就きたい」と薬剤師を志し、昭和薬科大学に入学。卒業後、市薬剤師会の勧めで調剤が主の薬局に就職し勤務薬剤師として経験を積んだ。同時に同会にも入会。初めて会の集まりに参加した時には「ここは勉強するところじゃない」と、意識の低さを先輩に指摘されたことも。「新人への儀式だったんですけどね」。以降、市会とは異なる県会の役割や薬剤師としての責任を改めて認識し職務にあたっている。04年からは保険制度を会員に周知する医療保険委員として尽力。15年には副会長も務めた。
○…淵野辺生まれ。現在は同じ薬剤師を務める妻と南区で二人暮らし。子どもの頃は大の運動好きで、中学生から始めた卓球は社会人になっても続けていたほど。「4人目が生まれてからは自分だけ遊んでいる訳にはいかなくて」とプレーヤーは引退したが、「オリンピックは見た、興奮したね」と笑みを浮かべる。
○…「薬剤師は薬のプロ。自分の意見が言える人を増やしたい」。そして、医薬分業で進められてきた「かかりつけ薬剤師」を定着させるためにも「薬局と薬剤師の質の向上を図り、さまざまな機関と連携しながら地域医療の一翼を担いたい」と目標を掲げた。
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