アメリカンフットボールの地元チーム・ノジマ相模原ライズに入団した 石川 雄洋さん 東京都在住 35歳
熱く挑む35歳のルーキー
○…今年5月にノジマ相模原ライズに入団。7月に今季のメンバー入りを果たし、9月4日の開幕戦で早くもフィールドに立った。持ち前の俊足を飛ばしパスキャッチも記録したが、「パス1本取れただけ。ここから始まると思って根気強く積み重ねていきたい」と控えめに笑う。16年間活躍したプロ野球の世界とは異なる、激しい接触を伴うコンタクトスポーツの舞台。経験者がそろうチームの中、相模原で新たなスタートを切った。
○…静岡県出身。小学3年生の時に野球を始め、横浜高校時代には2度、甲子園の土を踏んだ。2004年に横浜ベイスターズ(当時)に入団。プロ野球選手として「横浜一筋」で駆け抜けた。20年に戦力外通告を受け、次のキャリアについて考える中で、高校からの友人がアメフトの世界で活躍していたことを思い出し、「年だけど、何事も始めるのに年齢は関係ない」と一念発起。2カ月間のトレーニングを経て出場した試合では、久々のチームプレーに胸が熱くなった。
○…人生の半分以上を過ごす神奈川への思い入れは強く、「スポーツで育ててもらった恩返しをしたい」と意気込みを見せる。その最初のステージとなるのが、ライズの本拠地である相模原。相模原球場とは縁があり、高校時代やベイスターズでプレーした思い出がよみがえる。
○…今回の挑戦に至った原動力の一つは、子どもたちに「かっこいい姿」をもう一度見せること。「スポーツをやろうか迷っていたり、新しいことを始めたい子たちに勇気を持ってほしい」と、言葉に熱がこもる。野球選手からアメフトへの転身を遂げた35歳のルーキーは、これからも愚直なプレーで子どもたちを、相模原市民を魅了し続けることを誓った。
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