政府は2022年春の褒章受章者を発表。市内では南区で活動する筆記通訳サークルもみじが緑綬褒章を、保護司の田野村順子さん(75・御園、関連に人物風土記)が藍綬褒章を受賞した。
筆記通訳サークルもみじ
緑綬褒章は長年社会ボランティア活動等に従事し、顕著な実績を挙げた人・団体に贈られる。
もみじは、聴覚障害者や難聴者らのために、大学の講義や冠婚葬祭場のアナウンスなど、話し言葉を手書きやパソコンを使って文字で伝える要約筆記でサポートしている。2019年には南区とも関係の深い宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「はやぶさ2」に関する動画配信で、管制室での会話のやり取りをパソコンで要約筆記する依頼なども請け負っている。
会は市や県の養成講座を受講した人らが集まり1995年に発足。現在は32人が所属。月2回の定例会や勉強会で技術と鍛錬を積む他、小中学校で児童・生徒らに手書き通訳を紹介している。淺野いづみ会長は「書く技術だけでなく障害について学ぶことも大切。受章をきっかけに会を知ってもらいつながりを広げられたら」と語った。
なお要約筆記者養成講座は現在受講者を募集中。申込みは6月10日まで。問合せは障害者支援センター松が丘園【電話】️042・758・2121。
田野村順子さん
藍綬褒章は保護司など国や地方公共団体から依頼される公共の事務に尽力した人に贈られる。
褒章受章に対し田野村さんは「皆様のお支えのおかげで評価していただきました。慎んで受章させていただきます」と謝辞を述べた。
田野村さんは50歳の時に保護司を受けて以来、25年間保護司を続けており、2013年には相模原市から功労表彰を受けている。今後については「これまでさりげなく見守り、私なりに寄り添ってきましたので、今後も気を引き締めて対応していきたいと思います」と語った。
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