130周年を記念して母校の新磯小学校に桜を寄贈した 石川 正典さん 新戸在住 56歳
親子四代通う母校に感謝
○…校庭にあった桜が倒れ、無くなった場所に新たに植えようと桜を寄贈。植樹式に参加し、無事式典を終えた。「祖父の代から父もお世話になった学校。130年という節目の年に記念に残ることをしたかった」と安堵の表情を見せる。2月に植えてから、子どもたちは若い桜を守ろうと校庭で遊ぶ時も気を使っていたと聞き、「うれしいね。式典では子どもたちの笑顔が見られて良かった」と微笑む。
○…自身が通い始めた時は校舎がまだ木造だった。「学校が終わったら、遅くまで野球をやったりしていた」と当時を振り返る。二人の娘も通い、親子四代にわたり同校で勉学に励んだ。「今の子どもたちはタブレット端末を使ったり、だいぶ変わったね」。しかし、学校から大山や田んぼを見る風景、大凧まつりや田植えなどの風景は今も変わらない。「この地域の良いとこです」
○…1928年、祖父が新磯の地に造園・土木業を立ち上げた。父が継いだが、自身は公務員に。「継ぐつもりは無かった。反発していたのかな」と苦笑する。その後、花と緑の祭典「全国都市緑化フェア」が相模原の麻溝公園などで92年に開催されることが決まると父から手伝いを依頼され、その時をきっかけに造園業の道に進んだ。
○…毎年1月7日の仕事始めは、新磯小にある樹木の剪定から始めるほど、同校への感謝の気持ちは大きい。校庭の真ん中にあるクスの大木や校舎の入口にある松の木などは当時と変わらず児童を見守っており、新しく植えた桜の隣には樹齢70年の桜が植わっている。130年という長い歴史を持つ同校だが、「小さな桜を植えた児童たちにとっては今日がスタート。大切に育てて、自分たちの歴史を作っていってほしいですね」。
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