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歌人で相模原市民短歌会の会長を務める 亞川 マス子さん 南台在住 86歳

公開:2022年8月4日

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本当の自分を探す三十一文字

 ○…相模原市民短歌会は、1955年に発足した市内で最も歴史のある文化団体。毎年正月に行われる宮中歌会始の詠進歌に3人が入選するなど、その実力を全国に知らしめている。会員の高齢化などから存続が危惧された時、「歌を励みに、生きがいにしている人たちの行き場がなくなってしまう」と自ら会長を引き受けた。

 ○…香川県の生まれ。大学進学のために上京、卒業後教員に。結婚を機に相模原へ移り住む。出産を機に教員を辞め、子育てに専念。子どもが独り立ちする頃、心に開いた大きな穴に戸惑いを覚えた。「止まり木みたいなものが欲しかった」と当時の心情を吐露する。そんな時に目に留まったのがカルチャーセンターの短歌講座。講師は歌人で宮中歌会始や朝日歌壇の選者・島田修二氏。その人柄にも惹かれ、短歌の世界にのめり込む。以来、歌を詠み始め、間もなく半世紀になる。

 ○…全国的な短歌結社に所属したり、講師とし指導をしたりする中で窮屈さを感じていた頃、隣人が見せてくれたのが『相模原市民短歌』だった。50音順で皆平等に歌が並ぶ冊子を見て「これはいい」と入会した。現在も最高齢・94歳から最年少・小学6年生まで全会員が投稿している。

 ○…「誰でも楽しく作れるのが短歌」とその魅力を語る。「日々の喜びや悲しみを言葉で現すと、生活がより深くなり悲しみは和らぐ。書くことは心を表現するだけでなく、自分の再発見。つまり本当の自分を探すこと」と短歌の奥深さを語る。日記は書かず、日常の小さな感動や家族や社会への思いを毎日、手帳や携帯電話にメモする。週末にそれらを短歌にまとめるのが嬉しい作業と目を細める。「自ずと脳の活性化にもなりますよ」とほほ笑んだ。

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