さがみはら南区版

「幻の選抜」

甲子園で交流試合

東海大相模も招待校に

掲載号:2020年6月18日号

選抜大会出場決定時、笑顔を見せる東海大相模野球部(1月24日撮影)

 日本高校野球連盟は10日、春の選抜大会に出場予定だった32校を甲子園に招待し、公式戦として1試合ずつ戦うことを発表した。日程は8月10〜12、15〜17日の6日間。招待を受けた区内相南の東海大相模高等学校(土井崇司校長)では、大会開催については「ありがたい」としつつも、慎重に対応していくとしている。

 同大会は新型コロナウイルス感染防止を踏まえ、招待は1チーム30人。北海道と東北以外の学校は公共交通機関を使わず、貸し切りバスで移動する。ベンチ入りメンバーは通常の18人から20人に増員。原則として無観客試合とするが、学校関係者の入場は感染状況の推移を見ながら検討する。抽選会は7月18日にオンラインで行う予定だ。同時期に行われる各都道府県の独自大会と重ならないように調整を進めるとしている。

喜びと戸惑いと

 電話で取材に応じた土井崇司校長は「こういう大会が甲子園で開催されるということは非常にありがたいと思う。1ゲームだけだが、他の競技の選手たちも応援する気持ちになれる」と話した。

 土井校長によれば、同部の門馬敬治監督は代替案で甲子園に出られることに喜んでいる一方、突然の決定に驚いていたという。対外試合の再開なども含め、生徒や保護者らと話をした上で、どのような対応をしていくか決めたいと慎重な姿勢を示した。

 東海大相模は3月2日から休校。6月1日に始業式を行い、5日から分散登校を実施してきた。通常に近い形での登校になったのは15日から。野球部も選抜大会中止以降、全体練習は行えなかった。寮生はオンライン環境の関係などで実家に戻っており、15日からようやく登校し始めたという。また、県のガイドラインに乗っ取り、対外試合も行っていない。

「最高の経験に」

 一方、周囲からは喜びの声も上がっている。本村賢太郎市長は「日本高野連の決断に感謝している。高校球児として最高の夏にしてほしい。市としても応援している」とエールを送った。1992年、春の選抜大会で準優勝したナインの一人、今井寿さん(45)は「春の選抜が中止になった時、ここまで影響が長引くとは予想していなかったはず。夏の大会に切り替えたところで、夏も中止になってしまった。選手の感情を想像するとやり切れない。そんな中で決まった特別大会、何事にも代えられない経験になるはずで、後輩たちが甲子園に立つことは嬉しく思う」と話した。しかし、他の競技では大会が中止になっていることにふれ、「複雑な気持ちもある」と吐露した。

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