「相模原がオレンジ色に染まる1カ月」――。11月が児童虐待防止推進月間であることから、市内各地で「オレンジリボンキャンペーン」が実施される。市の保健・医療・福祉の拠点である「ウェルネスさがみはら」は現在、活動のシンボルカラーであるオレンジにライトアップされている。
オレンジリボン運動は、平成16年9月に発生した幼い兄弟への痛ましい虐待事件を契機に全国で広がった全国市民運動だ。相模総合補給廠で11月4日、5日に行われた「潤水都市さがみはらフェスタ」では、市が取組む子育て支援事業や児童虐待防止事業を周知する目的でブースを設置。訪れた子どもたちが色紙にオレンジのインクを付け手形を残せるコーナーや、親が子どもの自慢できることを付箋に書き集めてリボンをかたどったアートにする催しなどが用意され、多くの親子が訪れ楽しんだ。
また10日(金)には「さがみはら子どもの権利の日(11月20日)をきっかけとして、虐待や貧困など子どもたちを取り巻く問題についての講演、活動報告が行われるほか(あじさい会館、午後1時30分〜)、30日(木)まで、南保健福祉センターなどではパネル展示で活動の啓発が行われる。
「活動知って」学生も支援
市内で様々な取組みが行われている中、児童福祉学科を置く和泉短期大学(中央区青葉)では、市内各駅で市民や関係団体らと協働してオレンジリボンの街頭配布を行っている。
実習などで普段から子どもと接する機会の多い同大では、オレンジリボン運動に賛同し2009年から配布活動を実施。リボンは学生の手作りで、今年は2000個を作成した。
13日(相模大野駅)の街頭配布活動に参加する同大の安達智美さんと原由華さん(ともに2年)は「知らない人にもこの運動を知ってもらい児童虐待防止について考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。
悩みは抱え込まず各区のセンターへ
今年4月に各区に開設された「子育て支援センター」は、市が取り組む子育て支援の相談窓口だ。これまで、妊娠期と産後の子育て期とで分かれていた窓口機能が同センターに一元化され、保健師や保育士、社会福祉士など在籍する専門職スタッフが、来館した市民の相談内容によりケアを進めていく。「窓口が一元化されたことで市民はこれまで以上に利用しやすくなったのでは。また『近隣の家から聞こえる声が大きく不安を感じた』など、当事者でなくとも声を寄せて頂けます。ご自身で抱え込まずにご相談下さい」と市担当者。 問合せはこども家庭課【電話】042・769・9811へ(具体的な相談は各区の子育て支援センターへ。HPで確認を)。
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