青山学院大学 チームで狙う 箱根の頂 今年は「ハーモニー大作戦」
1月2日(火)・3日(水)に開催される「第94回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」(関東学生陸上競技連盟主催)。中央区淵野辺のキャンパスを練習拠点とする青山学院大学は、不本意な結果に終わった出雲・全日本駅伝の雪辱を果たすべく、箱根駅伝4連覇の偉業達成にチーム一丸で挑む。
昨年は「サンキュー大作戦」を掲げ、箱根駅伝3連覇と大学駅伝3冠を成し遂げた青学。しかし今年は、雲行きが怪しい。前哨戦とも言える10月の出雲では、2位。11月の全日本では、3位と2大会ともライバル校の後塵を拝する結果となり、ディフェンディングチャンピオンの面影を潜めている。そんな状況を原晋監督は、上手くいった区間もあればそうでない区間もありチームが「でこぼこだった」と振り返る。その反省を踏まえ今年は「ハーモニー大作戦でいく」と宣言。3連覇を手繰り寄せた「山の神」神野大地選手や一色恭志選手のようなチームを支える「大太鼓はいない」が、メンバー全員が原監督指揮のもとしっかり走り切れば、優勝できると目論む。もちろん選手たちも、出雲・全日本の借りを返すべく意気込んでいる。主将の吉永竜聖選手は「出雲・全日本と負けているが、16人良いメンバーが揃ったと思う。これまで先輩たちが築いてきた伝統を継続させたい」と4連覇に燃えている。
下田・田村の両エースに期待
そんな中、エースとして期待がかかるのが4年の下田裕太選手と田村和希選手だ。昨年、初マラソンで10代日本最高タイムを叩き出し、10位入賞するなど、東京五輪を視野に期待がかかる下田選手。その持ち前の明るさでチームをけん引しているが、出雲・全日本では調子があがらず、足の状態も懸念されている。しかし本人は、「足の調子は良くなっている。このチームで優勝したい」と笑顔を見せる。一方、15年大会で1年生ながら4区で区間賞を獲得し、鮮烈な箱根駅伝デビューを果たし、4年連続で箱根路を駆ける田村選手は「今年こそエースとしてしっかり走りたい」と熱い眼差しを見せる。そんな二人を原監督は二人の調子が同じ大会で「ピッタリ合ったことがない。ピッタリ合えば優勝できる」と期待する。
箱根駅伝を「夢、憧れの舞台」「成長させてくれた大会」と口を揃えた選手たち。混戦必至の大会でハーモニーを奏で、時代の継続を高らかに響かせられるか。大会は2日の午前8時号砲。
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