英語劇ミュージカル「A〜主役は“A”」を28日に相模原南市民ホールで開催する 貞苅(さだかり) 玲(れい)さん 御園在住 42歳
「舞台の魅力」地元で発信
○…インストラクター、舞台演出家、パフォーマーなど多岐にわたって演劇に携わる。自身が主宰する英語劇スクールでは、これまでのべ100人以上の生徒を指導してきた。「舞台に立つことで得られる『やり抜く力』は、きっとその後の人生で自信になるはず」。年1回の定期公演を間近に控え、力強く話した。
○…御園生まれ。近隣の米軍住宅で、幼少時から英会話を学んだ。舞台の道を志したきっかけは、11歳で鑑賞したミュージカル「レ・ミゼラブル」。その夢を追いかけるため、21歳でアメリカの演劇大学に留学。しかし授業のレベルの高さに、何度も挫折を味わったという。そんな折、日本文化を研究する教授に出会った。「どうしてもっと日本に興味を持たないのか?と言われ、自分にできることを考えさせられました」。以来、能や歌舞伎の魅力に触れ、帰国時には「いつか日本の伝統芸能を子ども達に伝えたい」と、手始めに自身の経験を活かせる英語劇の教室を自宅で開校した。
○…趣味は温泉・神社巡りのほか、生徒に勧められて始めたアニメ鑑賞。特に「銀魂」や、新撰組を題材にした「薄桜鬼(はくおうき)」がお気に入りだそう。「舞台に通じるものがあって、ハマりました。声優にも詳しくなって、今は宮野真守さんに夢中です」と目を輝かせる。最近は「地元に恩返しを」と地域活動にも熱心で、児童館でのボランティアや夏祭りの司会も務める。
○…「歌やダンス、演劇の世界に触れてみたい、という子どもの受け皿になれれば」と、英語劇を教える中で、「舞台を作り上げる」演出の醍醐味を知った。今後はいよいよ、伝統芸能を題材にした「和」ミュージカルに挑戦する。「時間はかかったけれど、思い描いた姿に近づいてきている。まずは体験して、伝統芸能に興味を持ってもらうことが大事。そうして子ども達にも『日本人であることの誇り』を感じてもらえれば」と意気込んでいる。
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