相模女子大学高等部の吹奏楽部が、9月15日に茨城県で行われた「第24回東関東吹奏楽コンクールB部門」(30人以内編成)へ出場し、金賞を獲得した。さらに同部として初めて東関東代表に選出され、10月14日(日)に宮城県仙台市で行われる「東日本学校吹奏楽大会」に出場する。
東関東大会には地区大会を勝ち抜いた35校が出場。演奏の出来栄えに対して金銀銅の各賞が与えられ、金賞を獲得したうちの上位3校が、東日本大会へ進むことができる。55人以内編成のA部門と、30人以内編成のB部門に分かれており、相模女子大学高等部はオーディションで決めたメンバー30人でB部門に出場した。
同高校の吹奏楽部には現在54人が所属。中学部の生徒6人、高等部の生徒48人が合同で練習を行っている。4年前に東関東大会で初めて金賞を獲得するも、代表の座を手にすることができなかった同部。一昨年、昨年と銀賞に甘んじる年が続き、代表争いに食い込むことすら叶わない状況だったが、今年悲願の東関東代表選出となった。
東関東突破に向けて
同部の演奏面を監督する吹奏楽指導者の関井うららさんは、コンクールの演奏曲「キリストの受難」に歌詞をつけイメージを共有させるなど、工夫を凝らした指導を行った。移動時間など楽器に触ることが出来ない時間にも歌うことでハーモニーを取る練習ができるようになり、本番の演奏に生かされたという。関井さんは「個々の技量も必要になる曲だが、生徒達の惜しまぬ努力で東日本大会へ出場を決めることができました」と嬉しそうに話した。
また、生徒の精神面での変化もあった。去年の東関東大会敗退後、意識改善の為に生徒達自身が「部訓」を制定。お互いに良い影響を与え合おうという意味を込めて「Influence(影響する)」とした。生徒同士で練習終わりにミーティングを行い、「今日意識したこと」を話し合い翌日からの練習の参考にした。
部長の北原菜々子さん(3年)は「東日本大会に出場が決まったときの『信じられない』という感覚は忘れられない」と振り返り、指導に当たった関井さんと顧問の近藤芳揮教諭に対しては、「音楽面だけでなく、人としての部分でも支えてくださり感謝しかありません」と話す。特に関井さんが仙台市出身ということから、仙台で行われる東日本大会に、関井さんを連れて行きたいという思いが強かったという。
東日本大会では「自分達が納得できる演奏がしたい」と笑顔を見せる北原さん。それでも「出るからにはグランプリを目指す」と関井さん、近藤教諭と共に声を揃えた。
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