家庭ごみ対策 分別事典でマイナス100g/日 市内初、全戸にポスティングで配布
相模原市では今月末までに、家庭ごみにおける分別を詳細に記した「保存版 家庭ごみ分別事典」を市内全戸にポスティング配布する。平成20年度時点で市民1日1人あたりの家庭ごみ排出量は572g。市では将来的にこの約100g減を具体目標として掲げており、その一手として今回、市内初となるごみや資源に関する事典の発行が決まった。
配布される「分別事典」は“ポットと魔法瓶”や“雨合羽とレインコート”など同じ物であっても異なる呼び方の品目を簡単に検索できるほか、今年3月から資源として分別可能な傘の骨組み(金属製のみ)、針金、炊飯器の内釜などを紹介。さらに分別を間違えやすい1093品目を独自にピックアップし、一般ごみ、粗大ごみ、金物類などに細かく振り分けている。市コールセンターによると、市民から寄せられる全問合せの約30%はごみに関して。これは他と比べ圧倒的に多い数字で、分別事典はその解消に大きな力を発揮することが期待される。
正しい分別で再利用へ
事典発行には、市民にごみ問題への興味を抱かせるもうひとつの狙いもある。現在、市では相模原71万市民のごみ減量をテーマとした「相模原ごみDE71大作戦」を決行中。1人1日あたりの家庭ごみ排出量約100g減を具体目標として掲げ、ごみ排出量の少ない横浜市(460g)に追いつくことを目指す。そのために重要となるのが、資源の正しい分別。ごみを資源として再利用することができれば、それだけごみを減らすことができる。目標が実現すると、自然環境を脅かすCO2を大幅に削減できるほか、市内で年間2万6千tのごみを減量、2〜3億円の経費削減に繋がるという。
市資源循環推進課では「今年3月から資源として出せる傘など、市民に直接解体してもらい、細かく分別に協力してもらうことが将来的に大きな成果を生み出します。今回、配布する分別事典を有効に活用していただければ」と話している。
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