神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

「岡本太郎賞」を受賞した芸術家集団『オル太』のメンバー 井上 徹さん 緑区橋本在住 24歳

公開:2011年3月3日

  • LINE
  • hatena

作品の面白さは空気感で

 ○…「岡本太郎さんは誰もが知っている。その人の賞なので、すごく光栄です。その名前に恥じないように気を引き締めて活動していきたいですね」。受賞の喜びをそう笑顔で話す。報告を受けたのは、アトリエで。掃除をしている時に美術館から電話が掛かってきた。「メンバーが電話を受けている時、”何かあるな”って思いました。終わったらそれはもう…」。その場でみんなで受賞の喜びを爆発させたという。

 ○…「オル太」のメンバーのひとりとして活動の一役を担う。専攻は油絵。4年生の時に仲間内でグループを結成。名前は”太いやつがおる”の略語。「図太いとか、物怖じしないとか、そういう意味なんです」と苦笑する。毎回11人で会議を行い、作品を決める。その基準は”面白いかどうか”。「話し合いの場の空気感が大事。突発的だったり、練ってみたり。その空気感が作品の面白さに繋がるんです」。メンバー内で”太いコミュニケーション”を重ねて作品を生み出していく。

 ○…緑区青根の出身。小さい頃から絵を描くのが好きだった。小学校の卒業文集には「一浪して多摩美に入る」と書いていた。実際、その通りに歩んだ。「上には上がいるって気付いて、一般の大学も考えたけど…」。”好きなことをやればいい”。親や友達がそう後押ししてくれた。そして、進んだ道で掴んだのが今回の受賞。「今まで賞を取ったことがなかったので、認めてもらえた、やってきて良かったなって」と笑顔をこぼす。

○…昨年大学を卒業し、現在は教員の資格取得を目指して学校に通う。4月以降は、アルバイトをしながら芸術の道へ。オル太以外でもNPO団体の紙芝居の絵を描いたり、友人の結婚式のグッズを作ったりと個人的な活動も行っている。「オル太で次の展示に向けて全力で取り組んでいきたい。その中で個人の作品も少しずつ作っていきたいですね」。緑区から芸術家の名が新たに加わった。
 

さがみはら緑区版の人物風土記最新6

原 幸治さん

橋本図書館の館長を4月1日から務める

原 幸治さん

中央区在住 56歳

4月25日

椎橋 薫さん

緑区長に4月1日に就任した

椎橋 薫さん

中央区在住 57歳

4月18日

金成 保廣さん

第14代相模原北警察署の署長に3月19日付で就任した

金成 保廣さん

相模原市在住 59歳

4月11日

黒沢 愼五さん

さがみはら介護支援専門員の会の代表を務める

黒沢 愼五さん

相模原市勤務 43歳

4月4日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

3月28日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

若手落語家として活躍する

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月21日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook