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被災地で全力の救助活動 市消防局の派遣隊員がNZ(ニュージーランド)から帰国

公開:2011年3月10日

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取材に応じる石原(右)、前村 両隊員※3月4日/市役所
取材に応じる石原(右)、前村 両隊員※3月4日/市役所

 ニュージーランド地震の被災地に国際緊急援助隊の一員として派遣された相模原市消防局・高度救助隊の石原英朗(えいろう)消防指令補(46)と前村壮勇(たけお)消防副士長(32)が3日、帰国した。市長への帰朝報告後に取材に応じたふたりは、任務の遂行や現地の印象を振り返る一方で、最大の目的である生存者の救出を果たせなかったことへの悔しさをにじませた。

 ふたりは国際緊急援助隊救助チームの一員として、先月23日から今月2日まで、多くの日本人留学生が行方不明となっているニュージーランド南島クライストチャーチ市内のCTVビルを中心に救助活動にあたった。市消防局によると先月22日の夜に消防庁より派遣要請を受け、翌23日に当番だった石原、前村両隊員がメンバーに選ばれた。同救助チームの1次派遣隊は、警察や海上保安庁などを加えた53名で編成。県内からの派遣は相模原消防局だけだった。

 任務を遂行し、帰国時には少し疲れた様子を覗かせていたふたりだったが、翌日には引き締まった面持ちで取材に応じた。市内緑区在住の石原隊員は「目的を持って全力で活動に当たったが、生存者の確認ができず残念」と振り返り、前村隊員は「初めは不安や緊張もあったが、(救助へ向かった)他のチームと同じ思いで活動するうちに和らいでいった」と話した。現地では、主にがれきの除去やがれきの隙間に潜り込んで要救助者を確認するなどの作業を、チームとして24時間体制で行った。惨状を前にふたりは「困難な状況」を肌で感じたという。余震が続き、雨や昼夜の温度差の変化にも苦労した。

 一方で励みとなったのは、ボランティアや日本人住民による食事の提供。日本人被災者の家族から隊員の体調などを気遣う手紙も届き、支えになったという。

 ふたりが救助チームの一員として海外へ派遣されたのは今回が初めて。現地では海外の救助チームのシステム化された対応や指揮・命令系統の分担が優れていたことを感じ、「今回の貴重な体験を今後に活かしていきたい」と話した。
(取材内容は3月7日時点)

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