東北地方 太平洋沖地震 震度5弱 停電など混乱 相原高校に500人避難 信号185基が停止
11日14時47分、国内観測史上最大となるマグニチュード9.0を記録した東北地方太平洋沖地震が発生。未曾有の巨大地震は市内でも震度5弱を観測し、大きな爪痕を残した。交通機関、電気などのライフラインに混乱をきたすなどの被害をもたらした。
地震発生後、停電により、緑区内にある信号機約200基のうち、185基が停止。警察だけでなく、地元住民らが交通整理を行うなど、事態の収拾にあたった。
同じ頃、JR横浜線、中央本線も運行を停止。中央本線は、藤野駅周辺で停止した後、250人近くいた乗客は歩いて駅まで向かったという。横浜線は、翌12日午前7時頃運転を再開、中央本線は午後10時近くに上り線で相模湖駅まで運転を一時再開、翌朝復旧した。
一方で、商業面でも混乱を招いた。アリオ橋本、イオン橋本店、ミウィ橋本それぞれが地震発生とともに停電に。買い物客は一時騒然となったが、振動がおさまった後に速やかに外へ避難。通電の見通しが立たないため、その後すぐに休館に踏み切ったという。
「橋本がこんなに
暗いとは…」
日が落ちるにつれ、停電の影響が深刻に。緑区では広範囲で停電が発生。橋本駅周辺は11日23時頃、相模湖周辺は翌朝未明まで、暗闇での生活を余儀なくされた。橋本駅前で店を営む男性は「橋本がこんなに暗くなるのを初めて知った。怖かった」と心境を話す。また、電車の運休による帰宅困難者が続出。橋本駅では、周辺に人が溢れかえる状態に。駅南口にある相原高校が緊急避難所として受け入れ態勢を整えると、最大時で500人近くが電車の復旧を待っていたという。
今回の地震による市内の被害状況は、負傷者5名。エレベーターの閉じ込め事故が7件発生したが、無事救出された。
翌週も東京電力による計画停電が開始されたが地域への周知が十分ではなく、情報が錯綜する場面もあった。
義援金募集
市では、本地震に関わる募金箱を設置。場所は市役所本館1階ロビー、各まちづくりセンターなど。詳細は市地域政策課【電話】042・769・9222へ。(取材内容は3月14日時点)
|
|
|
|
|
|