「第49回県民の警察官」に選ばれた相模原北警察署署員 藤原 哲彦さん 伊勢原市在住 55歳
他の署よりも優秀な人材を
○…「聞いたときは、『えっ?えっ?』という感じでしたね」。「第49回県民の警察官」に決まったと言われた際、真っ先にそう思ったという。相模原北警察署で地域3係に所属。交番、パトカーの巡回警邏の運営などを署内で指揮する任に就くだけでなく、自身も現場に出ることも。「これだけいっぱい警察官がいて、みんな頑張っている中でね。でもこういう賞をもらったことがないので、光栄です」
○…昭和55年に横浜の保土ヶ谷の交番勤務から警察官としてのキャリアをスタート。以来、地域課一筋の道を歩む。北署の地域課は若いメンバーが多いため、自身の経験を活かし、職務質問、任意同行の仕方、調書の書き方などを記した簡易マニュアルを作成し、配布した。「今までも紙にして渡していたんですけど、捨てられることもあったりして。小冊子にしたら、これが好評だったんです」。そうした取り組みが評価され、今回の受賞に繋がった。
○…学生の頃に「警察官になりたい」と思っていたものの、大学卒業後、金属加工会社に就職。会社員として過ごしている中で、学生時代の思いを断ち切れず、警察の試験を受けた。「あの頃は無鉄砲でしたね。結果出る前に会社辞めちゃったんですから」。ドキドキしながら発表を待った結果、見事合格。「パトカーに乗るのが憧れだったんです。一番に現着できるのはパトカーだから」。印象に残っているのは、最初に検挙した”農作物の窃盗”。「農家のおばちゃんが喜んでくれてね」と笑顔で話す。
○…趣味は家庭菜園。休みの日は専ら夫人と畑を耕しているそう。「これからは夏野菜が楽しみ。力仕事はうちのに任せて、私は食べる専門」とおどける。若手が多い課の中で、明るく、何でも話せる雰囲気を作るように心がける。「他の署よりも優秀な人材を育てていきたいですね。だから私ももう少し頑張らないと」。こうした気配りでこれからも、地域の安全を守っていく。
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