福島原発事故による今夏の電力不足を機に、小学生たちにも「ECO」を学んでもらおうと、相原公民館(戸塚厚生館長)は先月28日、県立神奈川総合産業高校(南区文京・渡辺英司校長)の生徒の指導のもと、地域の小学生を対象とした「ソーラーカー」を製作する「夏休みECO教室」を行った。
同公民館は、地域の「教育力」を活かしたユニークな事業を積極的に行っている。この「夏休みECO教室」も、青少年健全育成事業の一環で実施されたもの。節電が叫ばれている今夏、子どもたちの夏休み向けの企画として「ECO」をテーマに何かできないかと検討したところ、「電気のことなら神奈川総合産業高校に」と打診。同校は、文科省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の認定を受けており、「未来の科学者の育成」を掲げていることもあって、企画に賛同し、実現した。
同教室に参加したのは、地域の小学生30人。神奈川総合産業高校の生徒6人がが取り組んでいる「電気自動車」の研究発表を聞いた後、太陽電池を使ったソーラーカーの模型を高校生の指導のもと、悪戦苦闘しながら製作。完成した後には、実際に外に出て車を走らせた。あいにくの曇り空ながらも、なんとか走り出した自作のソーラーカーに子どもたちから歓声があがった。
参加した小学生は「プラモデルをやったことがないので、ドキドキして組み立てた。出来上がったときは嬉しかった」と感想を話す。戸塚館長は「高校生は小学生に教えることで、自分の勉強のおさらいにもなったと思う。これからもこうした異年齢交流を行っていきたい」と振り返っていた。
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