さがみはら緑区版 掲載号:2011年8月25日号
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地元焼肉店で「相原牛フェア」 風評被害の前に 高校と食肉卸問屋がコラボ

ポスターで愛情を込めて育てた牛をPRする畜産部3年生
ポスターで愛情を込めて育てた牛をPRする畜産部3年生

 食肉卸問屋の(株)デリカフーズ(楠木健郎社長/中央区田名塩田)が経営する焼肉店・ホルモン市場下九沢店で今月27・28日(土・日)、相原高校(折笠初雄校長)畜産部の生徒らが育ててきた牛を売り出す「相原牛フェア」が開催される。福島県産の牛肉からセシウムが検出された問題が波紋を広げる中、生徒らが愛情をこめて育ててきた牛が風評被害などで無駄にならないようにと、同社が提案し、実現した企画だ。

 同校の畜産部では約30人の生徒が当番制で牛を肥育している。育てた牛は通常屠畜(とちく)(食肉用の家畜を殺すこと)された後、同社が解体・パッケージ作業を行い、製品化。生徒の手によって同校で販売されている。

 楠木社長は自身が農業高校出身ということもあり、生徒らが牛や豚を育てるだけでなく、それを製品化して販売するまでが学習になるとする同校の姿勢を理解し、8年ほど前から協力を行ってきた。

 そうした中、牛肉のセシウム検出の問題が起きていることを受け、同校の牛が風評被害を受けてしまう恐れがあることに加え、万が一、出荷停止の措置が県内にまで及ぶ事態となってしまうと、生徒が苦労して育ててきた努力が報われないと、同社が早めに牛を出荷することを提案。同校でも承諾し、横浜食肉市場へ、せりに出すこととなった。

 「牛が売れない今だから、なおさら何とかしてあげたかった」。生徒が懸命に世話をし、牛を育てている姿を知っている楠木社長は、出荷した和牛のうち1頭を落札。地元のお店で売り出すことを決めた。「生徒が育てた和牛を皆さんに召し上がっていただき、今の世間に安心感を与えたい。もちろんセシウム検査済みで安心です」と楠木社長は話す。

 同店でのフェア開催が決まると、畜産部3年生のメンバーは、牛の誕生から出荷まで、愛情をこめて育ててきたことが伝わるようにと、店内で貼り出すポスターを作製した。松本明莉部長は「出荷が急に決まった時は、別れを感じて寂しかった。でも地元のお店で買ってくれたことはとても嬉しかった」と話している。

 フェアは2日間に渡ってホルモン市場下九沢店で行われる。楠木社長によれば、「柔らかい肉質です」とのこと。写真とともに部位の紹介をするメニュー表を別途設けるなど、「目で見て、さらに食べて、楽しんでほしい」と話している。
 

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