ネッツカップグランドファイナルで女性初となる優勝をした 小山 昌子さん 緑区小渕在住 32歳
震災はね退けチーム一体で優勝
○…先月、富士スピードウェイで行われた「ネッツカップVitzレース2011グランドファイナル」で優勝、日本一に輝いた。約4・5Kmのコースを11周して競うレース。男女混合で全国から選りすぐられた76選手が参加し、45人が決勝に進出。決勝レースでは3位のポジジョンからスタートし、早々とトップに。その後、危なげないレース運びで、女性初となる優勝を果たした。「昨年この大会では一時、トップに立ったけど最終的には3位でした。今回は天候、展開、タイヤ、マシンの調子など全てがうまくいき、リベンジを果たせて本当に嬉しいです」と喜ぶ。
○…所属するのは仙台のチーム。震災時は藤野にいたが、仲間のほとんどが仙台出身者のため、心配でたまらなかったという。震災の影響から、年間シリーズの出場回数が減り、例年シードで挑む今大会も、予備予選から参加しての出場となった。「震災の困難の中で、本当にチームのみんなが協力して頑張ってくれました。今回の優勝はスタッフの力が大きく、感謝の一言ですね」
○…レーシングカートを15歳で始め、持ち前の運動能力を活かし、数年で全日本クラスの選手に成長。21歳の時に一時レースをやめていたが、5年前に現在のチームに誘われ、ドライバーに復帰。その後、日本有数の女性ドライバーとして活躍する。「子どもたちに車のおもしろさを理解してもらうため、”ゴレンジャー”ならぬ”Vitzレンジャー”の緑隊員として、子どもを車に乗せて走ったり、説明したりする活動も行っています」と説明する。
○…学生時代は一時、競艇選手を目指していたこともあったという。現在の趣味は自転車。休みの日は大抵、ロードバイクで和田峠など、地元を走っているという。「生まれ育った場所ですが、藤野には素晴らしい自然があり、本当に恵まれていますね」と優しそうに話してくれた。