地域の消防防災のリーダーとして、住民の安心安全を守る役割を担う「消防団」。相模原市消防団が今年4月、新たに再編されることがこのほど決定した。現行の5団体制から、1団6方面隊体制となり、より一層の消防防災活動の推進と充実を図っていく。
消防団は、消防署と同じ消防機関でありながら、会社員や自営業者など、本業を持つ団員で構成され、火災や風水害、震災時に、消防署と協力して活動する非常備の消防機関。昨年の東日本大震災でも地元の地域防災組織として、全国でも改めてその役割の重要性に注目が集まっている。
相模原市消防団には現在、1593人が所属。相模原、城山、津久井、相模湖、藤野の5消防団から成り、各団の下に32分団、さらに108部が公民館区と同じエリアを受け持つ形で、消防防災活動を行っている。
現行の体制となったのは、旧津久井4町が合併した5年前。2年前の政令市移行後も同じ体制で活動が行われてきたものの、区をまたがって活動を行う部もあり、津久井地域の団の現状を考慮した「合併調整方針」に基づき、再編の検討が進められてきた。そうした中、昨年の12月市議会で再編の議案が通り、今年4月に新体制となることが決まった。
区ごとで防災力も整備
新体制では、これまで5団だった組織が、相模原市消防団として1団に。南区には南、中央区には中央、緑区には北、津久井、相模湖、藤野の計6方面隊が設けられ、それぞれの方面隊の下に分団、部を配置。受け持つ地区は、基本的にこれまで同様のまま。その中で、これまで複数の分団、部で受け持っていた相模原消防署がある本庁地区(中央・横山・星が丘・光が丘・清新・小山)を一括して担当する分団(中央方面隊第4分団)を新たに設け、団員も複数の分団から構成される点が変更になる。
新体制後は、団が行政区ごとで編成されるため、署との円滑な連携も図れ、区ごとで防災力の整備ができるという。また、指揮命令系統を一本化することによって、大規模災害時に迅速に対応でき、団組織の充実・強化が図れることも期待される。
相模原市消防局では、「現在、4月に名称等が変わることへの周知を図っている段階。消防団員の数が年々減ってきている中で、再編の周知と同時に、消防団の活動を多くの方に知ってもらい、団に入ってもらえれば」と話している。
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