県央地域県政総合センターは、1月8日から17日まで行った県央地域54ヵ所のガンカモ類の生息調査の結果をこの程発表した。確認された飛来個体数は37ヵ所でカモ類9種・3329羽と昨年に比べ367羽増えた。県全体では12011羽で昨年比97羽の減少。
この調査は環境省からの依頼による全国一斉調査の一環として毎年1月中旬に行われているもの。今年で43回目。調査は宮ヶ瀬湖、津久井湖、相模湖、城山湖、相模原沈澱池、相模川など54ヵ所で行われた。
個別の飛来種を見ると(カッコ内は昨年の結果)、オシドリ844羽(642羽)、カルガモ634羽(907羽)、マガモ564羽(357羽)、コガモ450羽(459羽)。オシドリとマガモの飛来が増え、カルガモが大幅に減っているのが目立つ。
相模原区域の調査所では、宮ヶ瀬湖[清川村含む]が892羽(429羽)、相模川〔調査地点9カ所〕が488羽(757羽)、相模湖が380羽(350羽)、津久井湖が316羽(410羽)、相模原沈殿池が307羽(256羽)と多く、管内全体でも上位を占めている。
調査結果について同センター環境部では「今年は昨年に続く寒波と、鳥の餌となる木の実などが豊富だったので、多くの飛来数を予想していましたが、思ったほどではありませんでした。県内全体でも昨年とほぼ同数だったので、寒波の影響はほとんどなかったものと推測できます」と分析している。