神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

今も市内に360人 東日本大震災 被災地から避難中

公開:2012年3月8日

  • LINE
  • hatena
加勢照子さん(中央)は、福島第一原発から7km程に住んでいた
加勢照子さん(中央)は、福島第一原発から7km程に住んでいた

 「避難されている方と接していて感じるのは、コミュニケーションの場が絶対的に不足しているということです」―。相模原市での相談窓口を兼務している、市こども青少年課の担当者は被災者が孤立してしまうことを危惧する。現在も、市内に暮らす東日本大震災による避難者は約360人という(2月27日、市調べ)。

-・-・-・-・-・- 中でも特徴的なのは、福島県からの移住者が、全体の3分の2以上を占めていることだ。特に多いのは、原発事故の影響を大きく被った福島県南相馬市で、その人数は100人弱にまで上ると見られている。

 同課によれば、「親類が相模原に」「学生時代に住んでいた」など、この街に何かしらの縁があり、居住を選択した人がほとんど。とはいえ、住み慣れた街ではないことから不便さを感じることも多いそうで、「どこへ買い物に行ったらいいかわからない」「気の置けない知り合いがいない」などの悩みを抱えている人は少なくない。

 また、こうした避難者には定期的に、アンケート調査を実施。家族構成や要望の把握を目的としている。昨年9月に行った結果では、「話す相手がなく、そういう場が欲しい」といった声が目立ったそうだ。

 市では昨年11月、さがみはらフェスタの中で「ふれ愛」という市内避難者交流の場を設け、100人の市内在住の被災者が来場した。そこは、同郷で生まれ育ち、被災という境遇を味わった者同士ならではの共感が生まれる場所となった。2回目の市内被災者交流の場「ふれ愛」を、4月7日(土)の市民桜まつりで行う(【電話】042・769・8293/市避難者相談窓口)。
 

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

地域住民の憩いの場に

若葉台団地YYわかば

地域住民の憩いの場に

開設1年半 「盛り上げたい」 

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

開業延期 地元の声は

リニア中央新幹線

開業延期 地元の声は

市内の工事日程は変更なし

4月11日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

政令市で「標準化」遅れ

自治体基幹業務システム

政令市で「標準化」遅れ

相模原市「間に合わずか」

4月4日

イノベ創出、連携に期待

JR東海

イノベ創出、連携に期待

橋本駅南口に拠点開所

4月4日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook