さがみはら緑区版 掲載号:2012年3月22日号
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消防団は今【3】 受け継がれる防災意識 過疎化が進む地区で山・地域を守る佐野川分団

社会

毎年元日に陣馬山頂で警戒にあたる
毎年元日に陣馬山頂で警戒にあたる

 4月に再編が行われる相模原市消防団。これまでの5団体制から、1団6方面隊に変わる。再編目前の今、区内の消防団を紹介する。



 消防団は、火災や風水害、震災時に消防署と協力して消防活動を行うほか、日頃の防火啓発活動を行う組織。そうした本来の活動の他に、地元の山林の防火、警戒活動をあたっている団がある。それは藤野消防団佐野川分団だ。

 佐野川には、観光スポットとして人気の陣馬山がある。標高857mのその山は、富士山や江ノ島などが一望できることから、毎年お正月に初日の出を観にくる登山者が後を絶たない。同分団では、毎年大晦日から登頂し、山頂で火災予防活動、救護・警戒活動を行っている。「30年も前から正月の恒例行事ですよ」と吉村誠治分団長は話す。

家屋火災0

 また、佐野川の特長に挙げられるのが、家屋火災の少なさ。津久井署によると火災の発生件数は、人口に比例するという。世帯数300弱と決して多くはないものの、30年近く家屋火災が起きていない。「田舎だから消防車の到着に時間がかかる。消防団だけでなく、住民が初期消火を行うことが地域の認識。昔から防災意識が高い」。何かあれば連携を取り、助け合う。そういった昔ながらの繋がりがこの地域にはある。

なり手不足も若手が奮闘

 一方で、課題も抱える。過疎化が進み、なり手が不足傾向に。現在、40人の定員を満たしているが、来年以降は欠員が出るという。「親から子、子から孫へと団へ入ることが受け継がれている。でも最近は、地元に残る人が少なく、厳しくなってきた」。苦境の中にも光明が差す。「最近の若手は、団のために積極的に発言し、活動してくれる。上の人間もうかうかしてられない。本当に頼もしいよ」。地域防災の芽は育ち、直実に受け継がれている。
 

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