相模原市はこのほど、アリオ橋本横の旧マンション販売センター跡地に、「アートラボはしもと」(緑区大山町1番43号)を開設することを発表した。オープンは4月1日。近隣の美術系大学などと連携して、ワークショップや企画展などを実施し、橋本を中心としたアートによるまちづくり活動の拠点にしていきたい考えだ。
「アートラボはしもと」は、美術系大学と連携して事業を行い、橋本を中心としたアートなまちづくりを進めていくことを目的とした施設。市は3月9日に近郊の美術系大学である女子美術大、桜美林大、多摩美術大、東京造形大と基本協定を締結。各大学から選出された委員から成る協議会を設置し、情報交換や事業方針の決定などを行っていくという。また、今後は企業や商店街、市民団体、関連団体とも事業協力の連絡協議会を設置していきたい意向だ。
事業については、まず5月にオープンニングイベントを開催する予定。詳細については、現在詰めている最中だという。その後は、4大学と地元の小学生との協働で「思い出アニメーション」というワークショップを開催する構想も挙がっているほか、市民ギャラリーで毎年開催されている「学生企画展」も会場を移して夏頃に行う計画だ。そのほか、学生や作家によるワークショップや作品展などを順次企画していくという。「地元の子どもたちや商店会、自治会の方たちにも観てもらったり、参加してもらうようなワークショップを企画するなど開けた施設づくりを行っていき、アートなまちづくりを進めていきたい」と市文化振興課は話している。
「将来の美術館運営に活かしたい」
アートラボが開設される土地は、アリオ橋本横の三菱地所レジデンス(株)がマンション販売センターを運営していた約2679平方メートル。同所は、もともと日本金属工業(株)の所有地で、昨年3月まで三菱地所レジデンス(株)が賃貸契約を結んでいた。契約終了後に、日金工から土地を、三菱地所から建物の寄付を受け、一部改修工事を行って利用する。
施設は、市文化振興課の出先機関として運営され、学芸員・美術専門員が常駐し、大学と協働で事業を進めていく。「ここでの活動を通じて、市で将来的に設置を検討している美術館の運営に必要な知識や経験を蓄積していきたい」と話している。
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