さがみはら緑区版 掲載号:2012年7月5日号
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相模原市消防団 大船渡市と意見交換 震災の教訓を今後の活動に

社会

震災時の活動などを紹介
震災時の活動などを紹介

 相模原市消防団(関根成興団長)は6月23日、相模原市と友好都市を結ぶ大船渡市(岩手県)の消防団(今野武義団長)を相模原市消防局に迎え、意見交換会を行った。「まずは自分の命を守ること」「連絡体制の確立」「地元での微細にわたる捜索が有効だった」など、東日本大震災で未曾有の被害を受けた大船渡市消防団から、当時の状況、今後の対策などを聴き、今後の活動に活かしていきたい考えだ。

 国内観測史上、最大の地震と大津波によって、各地で多大な被害をもたらした東日本大震災。大船渡市では、死者・行方不明者400人以上、倒壊・半壊住宅は3500戸にものぼった。そうした中で、大船渡市消防団は、地震発生直後から、避難誘導、水門閉鎖などを行い、消火や救助、行方不明者捜索、がれき撤去と活動は広範囲にわたった。その活動中、3人の団員が命を落とすという痛ましい事故にも見舞われた。

 今回、相模原市を訪れたのは、今野団長をはじめ10人。友好都市を結ぶ縁から、震災発生後、相模原市消防団が義援金を贈ったのに際し、その返礼として今回の来相が実現した。

通信体制の確立などを

 意見交換会では、まず今野団長が「東日本大震災での消防活動」と題し、講演を実施。消防団として行った地震発生直後からの行動や被害状況、捜索、支援活動などをスライドを使いながら紹介した。その中で、「大船渡市は日頃の訓練に参加している市民が多かったため、被害は他市に比べ少なかった」「地震、津波発生後情報が入ってこなかった」と当時の状況を説明。一般家庭の査察を日頃から行い住民情報を把握していたこと、地元での微細にわたる捜索活動が行えたことなど、消防団活動の有効性に言及。一方で、無線が使えず各分団との連絡が取れなかったこと、通信体制の確立や住民の避難誘導体制の見直し、団員の安全管理の教育などを学んだという。さらに、想定を変化させた型通りではない防災訓練を行う必要性などを説いた。

まずは自分の命を守る

 その後、行われた両消防団による意見交換会では、消防団員の減少について相模原消防団からの質問があがると、「震災の影響はなく、家族を亡くした団員も引き続き団員として頑張っている」と答えたほか、家族の安否をどうやって確認したのかとの問いには、「家族の安否の確認することなく、活動を行った団員が大半。今後は、家族の安否を確認してから活動することを検討している」といった質疑応答が行われた。また、大船渡市消防団から「装備の充実の必要性」「家族をおいて出場しなければいけないことへの認識」「会社の理解」「自分の命を守ることが何よりも大事」といった経験談が報告された。

 今野団長は「何もないのが一番だが、起きることを想定して、我々の経験を教訓としてぜひ今後の活動に役立ててほしい」と話すと、関根団長は「今日伺った話を、消防団として万が一のときに備えて今後の活動に役立てられるよう、準備、検討していきたい」と話していた。
 

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