先週に引き続き、緑区のまちづくりや、環境の変化など、その現状と今後の抱負を高部博緑区長に話を聞いた。
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―リニア中央新幹線の橋本への新駅誘致や、旧セントラル自動車跡地に3社の立地も決まり、産業拠点への期待が高まります。
そうですね。先週もお話しましたが、全国的にみても、稀な大きなプロジェクトが緑区に集まっています。さがみ縦貫道、津久井広域道路の整備に加え、今秋には、いよいよリニア中央新幹線の新駅の駅位置がJR東海から示される予定となっております。同時に、車両基地についてもこれと同時に示される予定です。これを踏まえ、市では、現在「広域交流地点基本計画検討委員会」において、橋本駅周辺及び相模原駅周辺を広域交流拠点とするための計画づくりを進めている状況です。
こうした交通の拠点性の向上を背景に大山町の旧セントラル自動車他の跡地もその利用が決定し、工業系、物流系3社の立地が決まりました。物流施設も規模が大きく、単なる物流だけでなく、二次加工などの機能も有すると聞いており、雇用・税収面でも効果があるものと聞いております。
このほか、この春には、民間テーマパークであるさがみ湖リゾート・プレジャーフォレストに日帰り温浴施設もオープンしますし、秋には津久井地区の中野にJA津久井の大型農産物直売所が開設されます。合併以来進められてきた、まちづくりが一つずつ実を結んでいくことになります。
―3月に緑区合同庁舎が完成します。昨年、区ビジョンが策定され、区民会議は2期目に入りました。まちづくり会議では各地区の現状等の話し合いも行われています。緑区の現状と今後に向けたまちづくりへの抱負をお願いします。
お陰様で、緑区合同庁舎がまもなく完成し、3月18日から業務を開始します。現在のシティ・プラザはしもとにある区役所各課、緑土木事務所、生活支援課など本庁舎出先機関も合同庁舎に引っ越します。このほか、緑区合同庁舎には、メディカルセンター、保健福祉センターが入ります。また、災害時には、拠点救護所となるほか、緑区災害対策本部も設置されることになっており、自家発電なども備えたものとなっています。
さて、緑区では、区民会議を中心にご議論をいただき、昨年7月に区ビジョンを策定致しました。区ビジョンは、区民との協働によるまちづくりの指針として、『地域の個性が輝き 活力あふれる交流のふるさと緑区』を将来像に、重点プロジェクトなど様々なまちづくりの目標が掲げられています。8月には、委員が改選され、第2期区民会議が発足しました。現在、区ビジョンの具現化に向けて区民との協働をどう進めるか話し合いが行われています。当面のテーマとして、共助、自助を中心とした地域防災をどう進めるかについて話し合われているほか、地域人材の確保をどう進めるかといった点もテーマとしてあがっています。
6地区のまちづくり会議も、より具体的な成果を求めた話し合いが進んでいます。昨年は、相模湖地区で石老山の新たなハイキングコースの整備を行いましたし、津久井地区ではバス交通に対するアンケート調査なども行われました。緑区では、他区に先駆け、まちづくり会議の交流・連携、情報交換を図るため、昨年度から正副代表者会議も始めました。まちづくり会議委員さんの研修会も始めたところです。今後は、区民会議も含めた情報交換、連携を図ってまいりたいと考えています。
先週、緑区は限りない可能性を秘めた区であり、その成果が少しずつ実を結んでいるとお話し致しました。区役所と致しましては、本庁各課と連携を図りながら、確かなまちづくりを進めていきたいと考えております。
ミウルのテーマソング『この地球(ほし)を潤す』では、『この街の豊かさがこの地球を潤す』と繰り返されます。この歌のように、この街の豊かさを育みながら、潤いを発信していきたいと思っています。
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