市民ギャラリー小展示コーナーに絵画作品を展示している 門間 由佳さん 橋本在住 42歳
絵画に新しい風を
○…今後ますます活躍が期待される作家の作品を紹介する、市民ギャラリー「アートスポット」に現在、絵画9点を展示している。生命や物質が持つエネルギーをテーマに、対象と向き合うなかで感じた独自のイメージを織り交ぜながら、自由に表現した作品が並ぶ。誰でも気軽に芸術作品を楽しめるような社会をめざして、創作活動を行う。
○…「紙がいくらあっても足りないくらいでした」。物心がつく前から暇を見つけては紙に絵を描くほど、当時から画家としての片りんを伺わせていた。中学・高校と美術の成績はトップクラス。高校卒業後、「絵で表現することが一番自分らしい」と、女子美術大学へ進学。美大の卒業制作では、「存在」と「エネルギー」をテーマに作品を描く。姉の薦めで読んだガンジーの自伝から「人の心の強さ」に魅せられ「自分らしく自由に伝えられる絵でそれを表現したいと思った」。卒業制作のテーマは創作の原点であり、今なお作品制作の大きな柱となっている。
○…家にいると一人で作品に没頭してしまうため、休みの日は夫と散歩や買い物に行ってリフレッシュする。また絵画だけでなく書道にも精通しており、作品が載ったイラスト集の題字も、書道6段の腕前で自ら筆を執る。読書が趣味で、ビジネス書や美術書など様々な本から作品へのヒントを得る。「いろいろなことを吸収したい。何をどう感じるかが大事」。
○…現在は相手の想いや大切にしていることを引き出し、表現するオーダーメードの絵画制作に力を入れる。依頼者からは、心地良く穏やかな気持ちになれたという声も出る。「芸術は人の心に元気を与える力がある。絵画は難しいと先入観を持つ人に、少しでも見方を変えてもらいたい」。万人が自由な解釈で絵画に触れられるよう、今日も画業に没頭する。
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