津久井在来大豆を、地域を代表する特産品へ-。JA津久井郡が、県と共同で制作した、可愛らしくデザインされたロゴマークが商標登録されることとなった。今後は、つくい味噌に続く新商品である豆腐や煎餅の開発に着手するなど、ロゴとともに津久井在来大豆を地域内外に発信していく。
津久井在来大豆は、大粒で甘味があり、深いコクがあるのが特徴。山間にあり水耕栽培に適さない津久井地域で、味噌や煮豆など郷土食の素材として古くから親しまれてきた。近年はその味が見直され、JAや地元農家らが、地域の特産品とするべく様々なPR・啓発活動を展開。2010年には「かながわブランド」にも認定されている。
とはいえ、昨年、大豆生産に携わったのは18人。栽培面積約9ha、生産量は約18tで、販路も直売所や市民朝市で直接販売するか、加工業者と直接契約して流通しているのがほとんどで、生産・販路体制とも充分に機能していなかった。そうした中「津久井在来大豆の良さをもっと知ってもらおう」と、JAが県や市などと共同で行ったのが、今回のロゴ制作。県内にある5JAとともに昨年、特許庁へ出願し5月25日、商標登録が正式に決定した。
現在、JAでは味噌に加え、津久井在来大豆を使用した加工品として、豆腐や煎餅を新たに開発中。これらの商品を製品化してブランド力向上につなげる他、JA津久井郡本所内に10月にオープン予定の農産物直売所「あぐりんずつくい」で販売する予定。JAの担当者は「ロゴとともに、多くの人に地元産大豆の良さを多くの人に知って、食べてもらいたい」と話している。
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