津久井商工会・津久井城ブランド会(秋本敏明委員長)はこの程、地域のシンボル的存在である「津久井城」の周知を目的とした漫画・津久井城入門「津久井城ってなあに?」を発刊した。今後は、地元の小中学校などに無料配布し、子どもたちを中心に津久井城への理解を広げていきたい意向だ。
津久井城は、「城山」自体が一つの城となっている相模国屈指の山城。歴史的価値の高い遺構が残る城址で、現在も毎年、発掘調査が実施される。近年は県立津久井湖城山公園として整備され、地域活性・観光の観点からも重要な地域として位置づけられている。
津久井城ブランド会は、相模原市への合併により2009年、「津久井の表記がなくなるので、津久井城をステータスシンボルとして、その価値や歴史的意味合いを広げ、後世に『津久井』の名を残したい」と、同商工会商業部会有志で設立。これまで、津久井城を冠にした寿司や弁当、一筆箋などの特産品「津久井城ブランド品」を開発するなど、商工会と共同して、津久井城を地域内外に発信するべく、積極的な活動を展開してきた。そうした中完成したのが今回の漫画。5000部を発行し、地域の小中学校に無料配布する予定の他、津久井湖観光センターや津久井湖城山公園パークセンターにて、税込100円で販売される。
ミウルが分かりやすく「津久井城」を紹介
「津久井城ってなあに?」は、A5サイズでカラーの8ページ。内容は同委員会が実際に山に登り、遺構を見てストーリーを考案。津久井湖城山公園を管理する県公園協会や津久井観光協会、地元有識者の協力を得て監修された。中に描かれた絵は、中央区在住のプロの漫画家・上重さゆりさんが担当。子どもが理解出来るよう、緑区のイメージキャラクター「ミウル」を用いて、親しみやすく簡潔に描かれている。秋本敏明委員長は「先人が残した地域の遺産を子どもたちに知ってもらうとともに、全国的に有名になるよう津久井城をアピールしていく活動を続けたい」と話している。
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