小型家電リサイクル 回収量増へ若年層に着眼 2大学を新規拠点に
今年3月から行っている「使用済小型家電リサイクル事業」について市は、16カ所あった回収拠点を10月から新たに3カ所追加した。追加場所は伊勢丹相模原店、青山学院大学、相模女子大学。携帯電話や音楽機器などの小型家電は若年層が多く利用していることから、回収量の増加を見込み、2大学への設置が決まったという。
当初、同事業は一カ月あたり150kgを想定していたが、700kgを超える月が続いたため、回収が追い付かない状態があった。施行から半年以上を経て回収スケジュールなどが円滑に進められるようになったためこのほど、新たに3カ所の追加が決定した。民間の店舗には既に回収ボックスの設置が進んでいるが、大学への設置は今回が初めて。
大学への設置は小型家電を多用する若年層の回収率を上げる目的に加え、若者のリサイクルに対する意識を高める環境教育の面もあるという。両大学とも、学生課や守衛室の前に回収ボックスを設置。相模女子大では学内メールでも学生に周知している。現在設置から1カ月経過したが、市によればまだまだ大学内での周知は進んでいないという。「今後は、学生に資源やリサイクルに対してもっと興味をもってもらえるように、周知活動の方法を大学関係者らと話しあっていきたい」と担当課は話している。
加えて、同事業には市民から「駅やスーパーにも設置してほしい」といった声が寄せられている。他市の例では、人通りの多い駅やスーパーの回収ボックスにイタズラでゴミが投棄されるケースも多々報告されていることから、市は設置場所を考慮した上で、今後も回収量の増加に努めるとしている。
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