「もみじホール城山」の3代目館長に11月から就任した 加藤 久芳さん 茅ヶ崎市在住 64歳
地域から愛されるホールに
○…「地域の方々に、いかに愛される施設にしていくかを考えた運営を行っていきたい」。11月に就任した城山の文化施設「もみじホール城山」の3代目館長として抱負を語る。これまで神奈川フィルハーモニーの演奏会、名画上映などの自主事業に加え、8月には約600人を集め、施設のオープンデーを実施してきた。その成果もあり、ピアノやバレエ、合唱、民謡、ダンスなどの発表会で利用する団体が少しずつ増えてきた。一方で、施設の稼働率を上げるために、練習施設としての利用を増やしていくことを課題に挙げる。12月18日から24日までは、川尻小学校の4年生を招いて行った木版画で製作した似顔絵ワークショップの作品を展示する予定だ。
○…「メインホールの収容が300人と大規模施設ではないので、地元利用者からのリピーター獲得が大切です」。そのためにも、今まで同様、世界3大ピアノに数えられるベヒシュタインがあることなどを中心としたPRを継続。また、城山という地域柄、高齢者の利用率向上が鍵になると指摘する。「シルバー向けに、施設までのバス便など、公共交通の利便性の向上に向けた動きも考えていきたいですね」と話す。
○…定年までは広告代理店に勤務。主に不動産関連の販売を手掛けてきた。その後、関内ホール、海老名文化会館と大ホールを有する施設に勤め、多くの大規模コンサートを手掛けてきた。「もみじホールには、豊かな自然に囲まれた環境など独自の特長があるので、そこをもっと打ち出していきたいです」
○…趣味は映画鑑賞。SFものが特にお気に入りで、多いときは年間30本以上の映画を観ることもあるという。また、ビートルズに憧れ、学生時代からギターを続け、今でもたまに弾いている。「文化施設の館長になったのは、音楽や映像の分野に若い時から縁があったからかもしれません」と笑いながら話してくれた。
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