起業志す女性 市内で増加 創業セミナー欠員待ちも
相模原市産業振興財団によれば、市内で起業を志す女性が増えているという。同財団と橋本図書館の共催で行う創業・起業ビジネス相談会では、一般参加者の半数以上が女性だった回もあるなど、今年度の女性参加者の割合は高水準だった昨年の約30%を上回り、40%に迫る勢いで推移している。同財団では女性参加率向上を受け、10・11月には5コマの臨時相談会も開催したが、全て満席に。今後は女性に焦点をあてたセミナーの開催も予定している。
同財団によれば、セミナーに参加する女性はほぼ企業の在職者。結婚を機に退職を考えているなど、「今の仕事を行いながらも、将来を見据えて、自分の可能性を探しているのではないか」と分析する。
また、女性の起業志望者は、本業で稼ぐために起業を志す人より、パートナーの収入で家庭を安定させつつ、プラスアルファで自身が何かできないかと模索する人が多いという。
こうした傾向も踏まえ、同財団では市内の男女共同参画推進センターであるソレイユさがみと共催で2月に「女性のための事業の始め方セミナー」を予定するなど、バックアップに力を入れる。女性特有の不安を解消し、潜在的なビジネス能力を発揮できる起業環境を整えていく意向だ。