県立相模原総合高校(原田和明校長)の生徒が12月19日、宮城県東松島市立野(の)蒜(びる)小学校に、街頭募金や様々なプロジェクトで集めた義援金で購入した支援物資を、クリスマスカードとお菓子を添えてプレゼントした。
同校は、東日本大震災後に「被災地の子どもたちの力になりたい」と、生徒会が中心となり「SAGASO(相模原総合高校)CheeringProject」をスタート。2011年に93万269円、2012年に75万4708円を集め、大船渡市と南相馬市の小学校に支援物資を贈呈していた。
3回目となる今回は「届けよう、被災地の子どもに支援の心を!」との言葉を掲げ、昨年5月から活動を開始。橋本駅北口での街頭募金、吹奏楽部による定期演奏会での募金、体育祭や文化祭の売上金、復興支援活動表彰による副賞などを合わせた計70万4935円の義援金を集めた。
その集ったお金で購入したのは、簡易教材提示装置6台、ワイヤレスマイク等、赤ちゃん・胎児の大きさ体感モデル等、楽器や内臓の大きさ体感モデルなどの授業用教材、図書室用の本15万円分、「笑顔満開」の言葉を書いた応援旗(210cm×140cm)。それらの支援物資に、野蒜小学校全児童にあてた手づくりのクリスマスカードとお菓子を一つひとつ添えて贈った。
震災支援プロジェクトリーダーの古谷飛世子さんは「震災から日が経ってしまっているので、震災の記憶が薄れてしまい、義援金が集まるか不安でした。しかし、多くの方の協力のお陰で70万円が集まりました。皆さんに感謝するとともに活動への責任を感じる1年でした。今後とも自分たちが出来る活動は続けていきたい」と話している。