相模原市消防局はこのほど、2013年の救急概要を発表し、救急出場件数は3万3688件、搬送人員は3万393人と、それぞれ過去最多だったことがわかった。昨年1月の大雪や、インフルエンザの流行、夏の連続した猛暑日が影響しているという。
市消防局によると、2012年は救急出場件数、搬送人員が前年よりも減少していたものの、2013年は、前年からそれぞれ1470件、1003人と大幅に増え、過去最多となったという(表参照)。
上半期(1〜6月)の時点で救急出場件数は1005件、搬送人員は761人と前年を上回り、夏以降も少しずつ増加。一方で、件数が増えやすいとされる11月・12月は、例年並み、もしくは例年より少なかったという。市消防局では「1月の大雪による事故や、インフルエンザの流行が増加した要因と考えられる。昨年は夏前から暑い日が多く、夏も猛暑日が続いたことで体調をくずす人が多かったのでは」と分析する。
搬送の約半数が軽症
救急出場した事故の種別では、急病が2万944件で全体の約62%を占め、前年よりも939件増加。次いで、一般負傷が4283件で前年比209件増、交通事故が3101件で前年比74件減だった。搬送人員の中では、60歳以上の高齢者の数が増えたという。特に猛暑日が続いた夏に、体調不良を訴え、救急搬送される高齢者が多かったことから、市消防局では、日頃からの健康管理の重要性を呼び掛けている。
また救急出場件数は1日平均92件で、約15・6分に1回の割合で救急隊が出場しているという。そのうち、入院を必要としない軽症者が1万5356人と、搬送人員の半数以上を占める。「前年よりも少なくなっているが、救急車は”限りある資源”。いざという時に本当に必要な人のもとへ、いち早く救急車が駆けつけることができなくなるので、119番する際は落ち着いて、冷静に状況判断をし、緊急でない場合は民間救急や自家用車、タクシーなどを利用してもらい、救急車の適正な利用に協力を」と呼びかけている。
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