神奈川なでしこブランド 市内2商品を認定 地産地消・エコ等を評価
地域資源や資産を生かし、女性が開発に貢献した優良商品(モノ・サービス)を認定する神奈川県主催の初の事業「神奈川なでしこブランド」に、市内から「さがみはら産粉末桑茶とうとるん」(相模原商工会議所女性会・中央区)と「ダンボール製知育机・椅子」((株)東鈴紙器・同)の2商品が選ばれた。今後は販路拡大などで普及を図る。
同事業は、県内の様々な「潜在力」を発掘する一つの方法として、女性の能力が生かされた商品を県の新たな魅力にしていこうと、今年から始まった。県内に拠点を置く個人事業主をはじめ、大手企業からも募り、実際に商品化されて応募のあった83点の中から44点が認定を受けた。地域資源を生かしたものや、ものづくりの現場から生まれたものなど様々な分野の商品が選ばれている。
桑茶「とうとるん」は、数ある桑茶の中でも地産地消を進める商品として、市内で採れた桑を使って開発。完成までに3年を要した。飲みやすくするため玄米を配合し「粉茶」としてスティックタイプにした点、県が推進する健康観・医食農同源を広く普及させることをコンセプトにした点も評価された。桑の葉特有の成分DNJ(デオキシノジリマイシン)を含んでいるため、健康茶として定期的に飲用するリピーターも増えているという。猪熊幸江会長は「相模原から生活習慣病をなくすことを念頭に、これからも取り組んでいきたい」と話す。
一方、知育机・椅子は「床に足をつけて食べた方が噛む回数が多い」とするある調査結果から、脳の発達を促進し、落ち着きのある子どもに成長してほしいとの願いを込めて開発された。発案した西出英子さんは、子育ての際、成長とともにモノが増えていく実情から処分しやすいエコなダンボールで机・椅子をつくることを思いついたという。認定を受け、西出さんは「周囲の方の応援があってできました」と感謝の気持ちを示した。次に続く商品も開発中という。
認定されたことで、開発した2者ともに商品の販路拡大と普及に努めていく方針。県は今後、同事業を通じて女性ならではのアイデア商品で女性の活躍の場を増やすとともに、地域経済の活性へとつなげていきたい考えだ。
商品の問い合わせは桑茶は女性会(【電話】042・753・8135)、知育机・椅子は(株)東鈴紙器(【電話】042・774・0488)へ。
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