さがみはら緑区版 掲載号:2014年2月13日号 エリアトップへ

小説家として自身の集大成となる3部作を刊行している 島田 武さん 二本松在住 83歳

掲載号:2014年2月13日号

  • LINE
  • hatena

人本来の在り方を考えたい

 ○…「人の在り方を長年考え続け、小説の中で訴えてきました」。これまでに書き溜めた社会派小説の中から、集大成として3部作を文芸社から刊行した。15歳で妊娠した生徒と教師夫婦の葛藤を描いた第1部の『不妊』に続き、2月には母親をテーマにした『姥捨』と『雪の村』という2つの短編小説を収録した第2部を発行。「編集者と相談して、読みやすいものを選択しました。私の小説を読んで何かを感じて頂けたら」と力強く話す。

 ○…長野の農家の三男とし生まれ、少年時代は貧困に苦しんだ。作文が得意だったこともあり、終戦後に世の中の矛盾を簡単なエッセイなどにして書き記した。その後、国家公務員として働くかたわら、趣味で小説を書き続け、文化勲章受賞作家でもある丹羽文雄氏に師事。57歳で早期退職をして以来、プロの小説家として、本格的に執筆活動に取り組んでいる。「一つのテーマを決めてから小説を書きます。大きなことを言えば、世の中を良くするきっかけになればと思って執筆しています」

 ○…相模原へは38年前、都内から移住。地域住民のつながりが強く、保守的な面の大きさに少し戸惑ったが、恵まれた自然など過ごしやすい土地だと感じたという。「この辺りも便利になり、かなり環境が変化しました。昔は2階から丹沢山系がきれいにみえたのですよ」と懐かしむ。

 ○…14歳で満州開拓民として、終戦の2カ月前に移住。終戦後約2年間、中国や韓国を渡り歩き、流浪という極限の中で、人の暖かさや醜さを嫌というほど目にしたという。「終戦を機に180度価値観が変わる衝撃的な現実。あの頃の経験が執筆の原点です」と振り返る。5月には、究極の夫婦愛を描いた『吾妻はや』と、国というものを問うた『墓標』を収めた第3部を刊行する予定だ。「集大成の作品なので、多くの人に読んでもらえたら嬉しいですね」と話した。

さがみはら緑区版の人物風土記最新6

天明(てんみょう) 信子さん

民生委員を21年間務め、2021年秋の褒章(藍綬)を受章した

天明(てんみょう) 信子さん

中央区相模原在住 77歳

11月18日号

酒井 哲夫さん

相模原北防犯協会の副会長を務め、2021年秋の褒章(藍綬)を受章した

酒井 哲夫さん

相原在住 74歳

11月11日号

小松 文乃さん

「(一社)わたしのSDGs」を立ち上げた

小松 文乃さん

中央区南橋本在住 46歳

11月4日号

清水 弘さん

日本花菖蒲協会の会長で、今春花菖蒲に関する図鑑を発行した

清水 弘さん

相原在住 68歳

10月28日号

爽日(さやか)さん

このほどシンガーソングライターとしてデビューした

爽日(さやか)さん

中央区在住 20歳

10月21日号

佐藤 大介さん

東京2020パラリンピックのブラインドサッカー競技で日本代表のゴールキーパーを務めた

佐藤 大介さん

南区在住 37歳

10月14日号

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年11月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook