相模原市民会館の総合プロデュースを担当している 秋山 道夫さん 相模原在勤 67歳
「観客」目線で文化発信を
○…新生・市民会館を管理・運営する3社共同事業者の一つ、アクティオ(株)で総合プロデュースを担当。5月のリニューアルに向けて準備を進める中、地域の人から市民会館への思いを聞くたびに、期待、そして責任の重さを毎日ひしひしと感じている。とりわけ著名人による公演の実施を望む声が多いことから、自主事業としての公演を積極的に増やしていく考えだ。
○…定年まで神奈川県に勤務。主に税務畑を歩んだ。その中で財産となったのは、「人脈」と自負する。相模原市には以前2年間出向した経験があり、当時職員として県に陳情に訪れた加山俊夫市長とは、折衝したことも。定年後、アクティオに入社すると2011年に相模湖交流センター館長に就任。相模原との縁の深さを実感した。職員時代に築いた人脈は今も生きている。
○…演奏、演劇など公演にはプライベートで足繁く通い、名だたるアーティストたちとも触れ合った。コレクションとなった自宅のオーディオ機器は有名になり、雑誌に取り上げられたこともある。総合指揮者のカラヤンとエルヴィス・プレスリーの大ファン。プレスリーを追いかけてはラスベガスのライブに、カラヤンに至っては故郷・ザルツブルグ(オーストリア)まで駆けつけた。「趣味が高じて」とはこのことで、経験が肥やしとなりプロデュース業に影響を与えている。
○…「芸術、芸能の場として広く市民に提供し、まちづくりの観点で寄与したい」と前を見据える。ここでの広くとは、海外アーティストを招いた国際交流や多くの障害者の方に、文化芸能に触れてもらうこと。公演終了後にお茶とともにアーティストを囲んだ交流会も検討中。「観客」としての感覚を生かし「お客様目線」で臨む。めざすは文化発信の拠点としての市民会館。「市民の方、出演者、会館の3者で相模原ならではの素晴らしい文化をつくりたい」と掲げる壮大な夢を前に、瞳を輝かせた。
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