「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」のボート競技の部・女子ダブルスカルの決勝が8月3日、河口湖漕艇場(山梨県)で行われ、神奈川県代表として出場した津久井高校ボート部の小方美愛さん(3年)・山口千尋さん(2年)ペアが準優勝に輝いた。優勝した大津高校(滋賀県)に2秒差と僅差で念願の全国優勝は逃したものの、10月に出場する国体で「次こそは」とリベンジを誓った。
高校ボート競技の全国規模の大会は、春の選抜、夏のインターハイ、秋の国体と3大会ある。小方さんと山口さんは、昨年4月からペアを組み、昨年のインターハイ(準々決勝進出)、今年春の選抜(6位)に出場していた。
2人は、5月に行われた県選考会で優勝し、各都道府県の代表47校が出場するインターハイへの切符を獲得。「調子が良かったので行けるかも」と臨んだ大会では、8組中各組上位3チームが準々決勝へと進出できる予選で、春の選抜優勝校の沼津東(静岡県)と同組になるも予選6組を1位で通過。続く準決勝は、4組中各組上位2チームしか次へ進めないことから「一番難しいと思っていた」という中、堂々の6組1位に。2組中各組上位3チームが決勝へと駒を進めることができる準決勝では、またも同組になった沼津東を抑えて2組1位となり、決勝進出を決めた。
「選抜の予選、準決勝で敗れた大津高校を意識していた」という決勝で、その大津と接戦を演じ、2秒届かなかったものの、見事準優勝に輝いた。「この子たちは体格が大きい訳でもなく、とびぬけた能力がある訳でもない。粘り強さが持ち味で、考えながらレースに臨み、漕ぐ力をそのままスピードに換えることができる。今大会は、予選からどのレースも後半はもつれる中、頑張りをみせてそれぞれ僅差で勝つことができた」と顧問の菅原裕教諭は2人を称えた。
ペアとして集大成の大会に
2人は、インターハイの直前に開催された国体関東ブロック大会で優勝し、10月に長崎県で行われる国体に出場する。「レース中何も話さなくてもお互いのことがわかる」と築きあげてきた強固な信頼関係で好成績を収めてきた。小方さんが3年生のため、ペアで臨む大会はこれが最後となる。「次こそは大津高校に勝って優勝したい」と意気込む。
今後は、9月に山梨県で開催される大会に出場した後、強化合宿を経て、本番に臨む。ペアの集大成として、大輪の笑顔を咲かせることができるか、注目だ。
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