山岳競技 ボルダリング 世界で善戦、次は国体Vへ 区内19歳 山内さんが挑む
寸沢嵐在住の山内誠さん(19歳・神奈川大2年)が10月17日から長崎県で開催される国民体育大会の山岳競技ボルダリングに出場する。今年2月に行われたジャパンカップで初優勝し、日本代表として参戦したW杯スイス大会で8位入賞。8月末に開催された世界大会では銅メダルを獲得するなど、世界で掴んだ自信と経験を糧に、昨年3位に終わった国体で「今年こそは」と初優勝を目指す。
フリークライミングの一つであるボルダリングは、壁に取り付けられたホールドと呼ばれる出っ張りを頼りに、道具なしで登っていく競技。
山内さんは、小学4年生の時にボルダリングを始め、高校時代にはユース日本代表に選ばれるなど、当時から若手有望選手として注目を集めていた。
今年2月に開催された国内のトップボルダーが集まる最高峰の大会「ジャパンカップ」に出場すると、予選、準決勝を突破し、決勝では他の選手が完遂できなかった4コースをただひとりクリアし、見事優勝、初の日本一に輝いた。
同大会での活躍によって日本代表に選出され、世界の強豪が集まるW杯全8戦のうちの4戦(中国・アゼルバイジャン・スイス・オーストリア)に参戦。2年前にもW杯に出場しており、その時は出場した3大会すべてで予選落ちしたものの、今年はオーストリア大会以外で予選を突破し、スイス大会では8位入賞した。8月末に開催された2年に一度の世界選手権でも準決勝に進出。イタリアで開催された世界メジャー大会のひとつ、アロコロックマスターでは、銅メダルを獲得した。「2年前より強くなった。世界で戦えるようになったかな。まだ誰もやっていないジャパンカップ連覇を目指したい」と自信と抱負を口にする。
次に出場する大会は、10月17日に長崎県で開催される国体。神奈川県代表として、同じく相模原出身の新田龍海さんとペアで臨む。「高1の時から出ていて、昨年は3位だった。今年こそは優勝したい」と意気込みを語り、世界で掴んだ自信を手に、再び日本一を目指す。
|
|
|
|
|
|