商工会議所女性会 桑茶事業で全国最高賞 「市の特産品に」 意気上がる
2日に開かれた全国商工会議所女性会連合会神戸大会で、相模原産桑茶「とうとるん」を開発した相模原商工会議所女性会(猪熊幸江会長)が「個として光る女性会事業」の最優秀賞(日本商工会議所会頭賞)を受賞した。全国の412ある女性会からの応募により選ばれた最高賞で、同商議所の事業としては初の快挙。今後は公的機関等と協力し、同製品の成分などについてデータを蓄積しさらに商品価値を高めていくほか、市の特産品として普及、販路拡大を図る方針だ。
この桑茶事業は、地産地消による産業活性を相模原産の桑の葉で取り組もうと、2010年に始まったもので、県が推進する健康観・医食農同源の普及をコンセプトに昨年9月、商品化に成功。桑の葉特有の成分DNJ(デオキシノジリマイシン)を効果的に活かしながら、飲みやすくするため玄米を配合するなど工夫を凝らしたことで、健康茶として飲用するリピーターが増えているという。2月には県主催の「神奈川なでしこブランド」にも選ばれている。
今回の受賞理由では、公的機関との連携によって開発された点や地元農家と提携し、宅地化が進んで減少していた桑畑の桑葉を原料とすることで、農業者たちの耕作意欲をかき立てた点などが高く評価された。
ヒト試験で機能性実証へ
同女性会は今後、県の科
学技術政策を推進する公益財団法人神奈川科学技術アカデミー(略称・KAST)と協力し、KASTがめざす「食の機能性評価システム」(食品等を摂取したときの人体への影響を調べるシステム)の構築のために桑茶を提供していく予定で、同時に桑茶の商品価値を高めていきたい考えだ。 両者は昨年6月、食と安全について学ぼうと女性会がKASTを訪れた際、説明会や桑茶の試飲などで関係を深めている。KASTはすでに相模原産桑葉を使用した動物試験を行っており、今度はヒトでの試験で高さを実証することにしている。
受賞を受け、猪熊会長は「まずは、市内でとうとるんの知名度を上げ、市内の特産品として全国的に広めて、当会のもう一つの柱である環境と福祉事業とも連携しながら生活習慣病の改善に役立てていきたいです」と目標を示した。
とうとるんはインターネットによる販売のほか、女性会会員の店舗などで販売している。商品の詳細および問い合わせは商議所経営支援課【電話】042・753・8135へ。
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