市立根小屋小学校(高野朝枝校長)の児童12人が12月6日、JA津久井郡の直売所・あぐりんずつくいで、学校の畑で育てた大根の即売会を行った。「地域の人たちに日頃の感謝を還元できれば」と行った今回の取り組み。JAの直売所で地域の子どもたちが育てた野菜を販売するのは初で、「プロ顔負け」と太鼓判を押す大根は、出荷した150本すべてが2時間半で完売した。
根小屋小学校をはじめ、旧津久井4町の全小学校は、35年程前からJA津久井郡の協力のもと、学校農園活動に取り組んでいる。同校では、毎年各学年でテーマを決めて、津久井在来大豆や夏野菜などを栽培。収穫した野菜は、毎年秋に行う「紅葉まつり」でつくる豚汁の材料にするなど、食育に役立てている。
そうした中、昨年「紅葉まつり」前に収穫予定だった大根が天候などの影響で発育が遅れ、収穫後の対応に頭を悩ませていた。JAからの「直売所で販売してみては」の提案で、児童自ら店頭に立ち、即売会を実施。「良い経験になった」という。今年は当初から即売会の開催をめざし、生産に取り組んできた。
迎えた当日。「今年はプロ顔負けの出来」と佐藤勲店長も太鼓判を押すほどの大根を、5、6年生の有志12人が朝から畑で収穫し、冷水で洗って直売所へ。販売開始と同時に「いらっしゃいませ!」と大きな声で呼びかけ、駐車場の入り口で呼び込みを行うなど、自分たちで考えながら販売。2時間半で出荷した150本すべてが完売した。
高野校長は「子どもたちのいきいきとした姿を見ることができた。地域からもらうものが多い中で、日頃の感謝をこうした形で還元することができて良かった」と振り返った。
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