再生可能エネルギーの推進に向け、神奈川県企業庁が、谷ヶ原配水池の上部(谷ヶ原1の867の2外)に整備してきた「谷ヶ原太陽光発電所」が完成し、この程営業運転を開始した。県の施設を利用したメガソーラーは、愛川太陽光発電所に続き2件目の施設。
企業庁は、企業庁用地の有効利用を図り、再生可能エネルギーを導入することにより、電力不足を解消する目的で、太陽光発電所の建設を進めてきた。ところが、場所の確保や安全・耐震性の問題などにより、メガソーラークラスの施設を建設するのに条件の揃う場所は限られてきた。そのため、現在は、企業庁が保有する空き地や比較的大きな施設の屋根の上に設置するケースがほとんどとなっている。
そうした中、耐震性、維持費等に対する費用対効果などの諸条件をクリアした谷ヶ原配水池の上部に2012年12月、メガソーラー施設を整備することを計画。総工費約2億8千万円をかけて進めてきた工事は完成し、昨年12月26日から運転を開始した。配水池の上部にメガソーラーを建設したのは全国的に珍しいという。
完成した発電所は、約12300平方メートルの敷地に、4680枚のパネルを設置。最大出力1000kw、年間約105万kwh(キロワットアワー)の発電が可能で、これは一般家庭約320戸分(一般家庭年間使用電力量で換算)に相当する。
県企業庁では「神奈川県では『かながわスマートエネルギー計画』に基づき、再生可能エネルギー導入の加速化、安定した分散型電源の導入拡大に取り組んでいます。今回、県営のメガソーラーとして、水道施設を利用した発電所が運転開始しました。今後も再生可能エネルギーの普及に積極的に取り組んでいきたい」と話していた。
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