県立相模原高校が、3日に行われた高校野球の県春季大会の決勝進出を果たし、東海大学付属相模高校に4対8で敗れるも、関東大会への出場を決めた。県北地区屈指の進学校として約50年の歴史を持つ同校。春、夏、秋を通じて県大会決勝、関東大会に駒を進めたのは史上初の快挙だ。
第1シード校として2回戦から登場した県相。決勝では、昨年の秋季大会からエースとしてチームを牽引している宮崎晃亮投手が2回途中から登板し、4回以降1人も走者を出さない好投を見せたが、序盤の大量失点が響き、県内屈指の強豪・東海大相模を破ることはできなかった。
それでも、今大会は2回戦の座間総合戦では17点、準決勝の橘戦では13点と大量得点するなど攻撃が光った。佐相眞澄監督は、「積極的な走塁など攻撃面はよかった」と収穫を語る一方、「エラーが出てしまい、失点を最小限に抑えることができなかった」と守備面の課題も口にした。
昨年夏の大会で8強、秋の大会で4強と強豪への仲間入りを果たしつつある同校。秋以降には、エースの宮崎投手は投球フォームを改造。「下半身を含め身体全体で投げられるようになったことで、球速があがった。今後は調子が悪い日でも勝てるようにしたい」と語り、関東大会では「県大会での疲れをしっかり取って、優勝を狙いたい」と意気込みを見せた。
昨季、好成績を残しながらも21世紀枠でのセンバツ出場が叶わなかった県相。冬には、ウエートトレーニングと栄養補給に力を入れ、身体づくりを徹底的に行った。その結果、他の強豪校に比べて不足していたパワーの強化に成功。スイングスピードが格段に上がった。同時に厳しい練習を耐え抜いたことでメンタル面も鍛えられ、ここぞという時にタイムリーが出るようになったという。
県内有数の進学校ということもあり、放課後の練習時間が限られる中、より質の高い練習をするため、練習の工夫も欠かさなかった。鏡の前でプレーフォームを確認したり、上・中・下それぞれに設置されたサンドバッグに向かって素振りを行ったりと練習には理論的な効率性に裏打ちされたメニューも採り入れた。主将の井口史哉選手は「昼休みに相手チームのビデオを皆で観たり、限られた時間の中で効率よく練習ができるよう、監督に言われたこと以外も自分たちで考えて自然と練習するようになった」と自信を見せる。初戦は5月16日(土)午後2時45分プレーボール。
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