ラグビー元日本代表で、今季から三菱重工相模原ダイナボアーズに移籍した ニコラス・ライアンさん 都内在住 36歳
世界レベルでチーム牽引
○…相手を置き去りにする力強い走り。見るものを歓喜に包む豪快なトライ。付けられた愛称は「RHI(ライ)NO(ノー)」(=サイの意)。190cmを超える恵まれた体格と正確なプレースキックを武器に、日本ラグビー最高峰のトップリーグで長年にわたり活躍してきた。2013― 14シーズンには188得点を挙げ7季ぶり 2度目の得点王を獲得。30歳を超えた今でも、第一線でフィールドを駆け抜ける。
○…ニュージーランド出身。幼い頃はサッカー少年だったが、国柄、気づけば自然と楕円球を追いかけていた。大学卒業後、3カ国のクラブチームで争われる国際リーグ戦「スーパーラグビー」でプレー。後の代表選手とともに汗を流すも、自身はオールブラックス(ラグビーニュージーランド代表)招集は叶わず。環境の変化を求め、25歳で来日を決意した。以後サントリーの中心選手として2度の優勝に貢献。来日10年を超えた今シーズン。新たな挑戦の場として相模原の地に移籍した。
○…幼き頃のヒーローは、同郷のマイケル・ジョーンズ。卓越した技術と冷静な戦況判断で活躍したラグビーの名選手だ。そんな憧れの英雄も出場した「RWC(ワールドカップ)」の大舞台。子どもの頃からの夢は思わぬ形で実現することとなる。2011年に日本国籍を取得後、日本代表に選ばれRWCに出場。運命か、母国ニュージーランドでの大会だった。「家族も応援に駆け付けてくれた。素晴らしいひと時だった」。2019年には「第二の母国」日本で初のRWCが開かれる。
○…若きチームにあって、自身の経験は大きな武器になると自負する。昨季目前で逃した「昇格」を至上命題とする今シーズン。36歳のベテランは、フィールド内外で他の模範となることを誓う。「このチームなら、トップリーグ昇格は十分に叶えられる」。ベストキッカー賞、リーグ得点王…数々の栄誉を手にしてきた男の言葉は、何とも心強い。
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