地域の課題解決や活性化、団体間の連携強化などを目的として行われている橋本地区まちづくり会議(草野寛代表)では現在、同地区内の自転車事故発生箇所や事故に遭いやすい交差点などの位置を示した「橋本地区自転車注意マップ」の作成に取り掛かっている。自転車事故が多発している状況から考案されたもので、4月中の配布を予定している。
同会議では、課題解決に向けて、効率的に取組みを進めるために自治会部会、行政部会といった2つの専門部会を設置している。今回の取組みは行政部会(大内聰一郎部会長)によるもの。これまでに橋本駅南口周辺の渋滞対策や防犯カメラを活用した地域の安全対策などを行ってきた。
同地区を管轄する相模原北警察署によると、管内における、全人身事故に対する自転車事故発生率は昨年1年間で31・4%。神奈川県下平均21・8%と比べると約10ポイントも上回っているという。今年に入り、管内では16・9%(3月25日現在)と改善が見られるものの、抑制に向けての取組みは喫緊の課題だ。
こういった状況を受けて、同部会では昨年度から地区内の交通安全をテーマに協議を開始。自転車に特化した交通安全マップの作成を決めた。今年度は9回の会議を実施。地区内に住んでいる委員から構成される同会議の利点を生かし、知識や経験、情報などを持ち寄り、注意すべき交差点や通りを整理していった。
主な事故発生場所も
同マップには2012年から2014年の主な自転車事故の発生箇所を掲載。自動車・バイクとの事故と、歩行者または自転車同士の事故を、色を分けて地図上で示している。特に事故の多い交差点にはマークが付いているほか、「小学校あり。運転要注意」や「見通しの悪い交差点。飛び出し禁止」など注意書きとともに交通上の危険箇所も記されている。
発行部数は1万7000部。橋本まちづくりセンターによると、公民館、緑区役所行政資料コーナーでの配架や、小中学校、商店街、自治会への配布を4月中に予定しているという。
大内部会長は「この地図を活用し、気を付けるべき場所はどこなのかを確認するとともに、ルールを順守した自転車運転を心掛けてほしい」と話している。
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