しろやま得の市〜久保沢の市の実行委員長として地域振興に貢献する 細谷 邦博さん 原宿在住 65歳
「城山に昔の商店の活気を」
○…春と秋の年2回、城山総合事務所前道路約150m(通称・役場前通り)を歩行者天国にして開催されるしろやま得の市〜久保沢の市〜。「商業者・生産者と、地域住民である消費者が一体となり参画・交流する機会を作りたかった」と開催されるこの市は、江戸初期に代官であった守屋貞佐太夫の指図で開かれ、江戸・明治時代には大いに賑わった「久保沢の市」を復活させたもの。一昨年春に初めて開催され、5回目の開催となった今年3月の市では約30店の出店があり、3000人以上の来場者で賑わった。「城山の商店も高齢化が進み、後継者不足が一つの問題となっています。出店者の中からお店を出す人が出て来てくれれば」と願う。
○…実行委員長には昨年9月に2代目として就任。9人の役員を束ね、ダンスやお囃子など、地域住民が参加しやすいイベントを市の中に取り入れてきた。それに加え、昨年秋からは福引抽選会を新しく導入し、集客向上に向けた新しい目玉となるなど好評だ。「役場前通りは昭和40〜50年代頃は30店近い店舗が並ぶ、地域で一番賑わった商店会でした」と懐かしむ。「得の市の日は昔の活気がもどります。住民の中に定着させ、地域を代表するイベントにしていければ」
○…城山生まれの城山育ち。カメラにゴルフなど趣味は多彩で、母親から引き継いだガソリンスタンドを経営する。合併後の津久井地区に危機感を持ち、「友人が多く住む津久井が不便になっています。津久井で学び、仕事をするものとして寂しいですね」と話す。
○…城山商工会の商業振興委員会の委員長を務め、商業面から城山の地域振興を支える。商工会には母親が50年前の設立当初から入会し、城山の発展と変化を間近で見守ってきた。「圏央道IC開設による大型店の進出など、便利になっていますが、地域発展の為には地元商店が頑張らなければ」と力強く話してくれた。
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