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障害者殺傷 どう向き合う 市内福祉関係者に聞く(2)

社会

公開:2016年8月11日

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同園の献花の前で手を合わせる人々
同園の献花の前で手を合わせる人々

 7月26日未明に千木良(ちぎら)の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件。障害者が標的にされたこと、容疑者が元施設職員だったことを受け、本紙では市内の障害者支援団体や福祉施設、有識者に「事件をどう感じるか」「今できること、必要なこと」を聞いた。

 市内で様々な障害者や高齢者、子どもたちの施設を運営する社会福祉法人相模福祉村の赤間源太郎理事長は「今回の事件で、様々な課題が浮き彫りになった。とにかく、当施設では社会的弱者を守る上での強化を図っていく。スタッフには、緊急時は『消防ボタンを押せ』と話している」

 「一方で、福祉施設は地域開放、地域に向けて広げていたのに、その流れに逆行してしまったり、閉鎖的になってしまうと利用者たちの暮らし方が制約されてしまうのではないか。そして、今回の一つの行動で、福祉現場が『殺伐としている』『やりがいの無い仕事』などとマイナスイメージに捉われないか、それらを危惧している。同じ立場として(事件が)落ち着いたところで福祉村としても支援を考えたい。ただ、当事者を考えると今はどうこう言えない。冷静に見守ることが大事なのではないか」と語る。

 中央区共和で障害者の生活介護支援事業を行う「NPO法人きこり」の職員、河内悠史さんは「今後二度とこういった事件が起きてはいけない。ただの障害者差別の問題だけではない複雑な事件。仕事や社会での不安、孤独が犯罪の背景にあるのではないか。福祉の分野に限らず、誰もが持つ社会での悩みを容疑者には吐き出す場所がなかったのでは、と考える」と話す。

 続けて「障害者福祉の現場で働く一個人としては、その様な矛盾や悩みを職員同士が共有して支え合っていくことが大切かと思う。また、障害のある方のことを地域の人がより自然に知ることができ、見守れるような社会の在り方について模索していくことが必要」と語った。

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