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青根小学校 火災から1年、卒業迎える 「励まされ、子どもら成長」

社会

掲載号:2017年3月30日号

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須藤ゆかり校長(左)から卒業証書を受け取る天野武蔵くん=3月22日、青根中学校内の集会室で
須藤ゆかり校長(左)から卒業証書を受け取る天野武蔵くん=3月22日、青根中学校内の集会室で

 昨年4月3日に発生した火災により、県内最古の木造校舎が全焼した青根小学校(須藤ゆかり校長)の卒業証書授与式が、3月22日に行われた。学び舎の焼失から1年。同校唯一の6年生・天野武蔵くんは、はれの日を迎えて、「楽しく、前向きに中学生活を送りたい」と力強く語った。

 卒業式は、校舎の焼失以降、空き教室を借りて授業を受けていた青根中学校の中にある集会室で実施。天野くんを含めた全校児童4人、教職員、学校・自治会関係者ら約40人が出席した。

 前日の雨から一転、晴天に恵まれた当日。会場からの温かい拍手に迎えられながら緊張した面持ちで入場した天野くんは、名前を呼ばれると、「はい」と大きな声で返事をし、しっかりとした身振りで須藤校長から卒業証書を受け取った。

 式辞で須藤校長は、教材も教具もない日々の中、不安で胸が押しつぶされそうになり、子どもたちの笑顔に救われたのだと、声を詰まらせて涙ながらに明かした。また一年間を振り返りながら、地域の人や支援者から一輪車や本、燃え残った木材で作ったコカリナや積み木など様々な物資や激励の言葉を贈られたことにふれ、「子どもたちは多くの方々に優しくしていただいた分、人に優しくできる子に育ったと思います」と謝辞を述べた。そして最後に天野くんに向けて、「やればできます。自信を持って、前を向いて歩いてください」とエールを贈った。

 式を終え天野くんは、「校舎焼失は悲劇だった。でも悲しみだけでなく、いろんな人に励まされた。これからは自分の経験を話し、悲しんでいる人を励ましてあげられると思う」と述べ、進学する青根中学校での生活について「とにかく楽しく、どんなことがあっても前向きに」と抱負を語った。母親の天野里美さんは、「高学年で引っ越して青根から離れても『青根小で卒業したい』と言って、毎日路線バスで通学していた」と小学校生活を振り返った。

 4月、青根小には4人の新1年生が入学し、全校児童は合計7人になる。来年度、5年生ながら最高学年となる山口陽莉(ひまり)さんは「武蔵くんみたいに優しくて、おもしろくて、学校を明るくできるようになりたい」と話していた。

 青根中学校では昨夏、小学生の利用に配慮し、校舎改装や教室変更などを行った経緯がある。今後の青根小・中学校の教育環境の在り方について、市教育委員会は「来年度以降、地域の方々とも協議をしていきたい」と話している。

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